研究課題/領域番号 |
18591795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中村 和人 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60332558)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,490千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | LHレセプター / エストロゲン / mevalonate kinase / Molecular chaperone / GRP 78 |
研究概要 |
これまでLHレセプターの発現調節に関与する因子として、アクチビン、TGF-βなどの成長因子がレセプターmRNAの安定性に影響を及ぼすことで、レセプターの発現調節に関与することを研究してきた。近年mevalonate kinase(Mvk)がLHレセプターmRNAに結合し、mRNAの安定性に対し抑制的に働き、レセプターの発現量を減少させることが報告された。LHレセプターの発現に関して、FSHの作用と強調してエストロゲンが促進することは、既に明らかにされていた。しかしながらその機序については深く解明されていなかった。そこでラット顆粒膜細胞の初代培養を用い、MvkがLHレセプターの発現に関与するメカニズムについて検討した。その結果、培養メデューム中にエストロゲンを添加すると、顆粒膜細胞内のLHレセプターmRNAの安定性が増加し、その発現レベルが増加した。その一方で、顆粒膜細胞内のMvk mRNA並びにMvkタンパクの発現量は減少した。顆粒膜細胞にMvkをtransfectionすると、LHRmRNAの発現量は減少した。また下垂体を摘除した幼弱ラットにリコンビナントのFSHとエストロゲンを加えると、顆粒膜細胞培養と同様の結果が得られた。以上の研究結果から、ラット卵巣内LHレセプターの発現調節においてエストロゲンは、少なくともMvkの発現を減少させることによりLHレセプターの発現を増加させることが明らかになった。
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