研究課題/領域番号 |
18591864
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
竹内 万彦 三重大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50206942)
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研究分担者 |
湯田 厚司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80293778)
間島 雄一 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60024791)
石永 一 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50335121)
坂井田 寛 三重大学, 医学部附属病院, 医員 (30378426)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,680千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 細胞外マトリックス / ムチン / ロイコトリエン / ステロイド / 鼻粘膜 / リモデリング / 鼻アレルギー / モルモット / 杯細胞 / 抗原刺激 / 上皮細胞 / 卵白アルブミン |
研究概要 |
長期の抗原刺激により鼻粘膜にリモデリングが生ずることを動物実験によって示した。Hartley系モルモット24匹を4群に分け、卵白アルブミンによる腹腔内投与の後、鼻内への卵白アルブミン投与1週投与群、8週投与群、12週投与群とした。最終の抗原刺激24時間後に鼻粘膜を採取し、各種染色により組織学的にリモデリングを検討した。検討項目は、鼻粘膜中の好酸球数、杯細胞数、細胞外マトリックス沈着であり、杯細胞数はAB-PAS染色で鼻中隔粘膜上皮における単位面積あたりの杯細胞数を数えた。細胞外マトリックス沈着はMasson's Trichrome染色にて青染する線維が占める面積を定量化した。杯細胞数は8週群と12週群で有意に増加した。細胞外マトリックスが占める面積も8週、12週群では有意差を認め増加していた。次に同じ系でデキサメサゾンとプランルカストがこれらの組織学的変化を抑制することができるか否かを検討した。Hartley系モルモット24匹を4群に分け、卵白アルブミンによる腹腔内投与の後、鼻内投与を12週行った(感作群)。デキサメサゾン群、プランルカスト群では12週間連日それぞれの薬剤を腹腔内投与した。対照群では、卵白アルブミンの代わりに生食を投与した。最終の抗原刺激24時間後に鼻粘膜を採取し、各種染色により組織学的にリモデリングを検討した。その結果、デキサメサゾン投与群、プランルカスト投与群とも好酸球数、杯細胞数、鼻中核粘膜および鼻甲介粘膜の細胞外マトリックス占有面積は感作群に比べて有意に低値であり、両薬剤によりこれらのリモデリングが抑制されたことが明らかになった。また、ロイコトリエンがシスロイコトリエン受容体を介し、NF-κBを活性化することによりムチン遺伝子MUC2の転写活性を亢進させることを培養細胞を用いた実験により明らかにした。ヒスタミンH3受容体が鼻粘膜に存在し、粘液分泌に関与している可能性を示唆することも示した。
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