研究課題/領域番号 |
18591869
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
原 浩貴 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90274167)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 睡眠呼吸障害 / いびき / 音響解析 / 閉塞部位診断 |
研究概要 |
睡眠呼吸障害はいびき・睡眠時無呼吸症候群を中心とした睡眠時の呼吸異常を包括する病態である。 睡眠呼吸障害のほとんどは上気道閉塞に伴うものであることから、睡眠呼吸障害の病状としていびきはほぼ必発であり、いびきは睡眠中の上気道の閉塞状態に関する重要な情報を含んでいると考えられる。本研究ではいびきの音響解析法を用いて、非侵襲的で正確な上気道閉塞部位診断法を確立することを目的としている。平成19年度は、前年度に引き続き(1)軟口蓋(2)口蓋扁桃(3)舌根部由来のいびきの周波数特性についての研究を行った。口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)を行う患者を対象に、手術前後に終夜睡眠ポリグラフ検査と同時に睡眠ファイバー検査を行い、上気道狭窄部位を特定し、同時に記録したいびき音の音響解析結果から、手術前後のいびきの周波数特性を比較し、手術により切除された軟口蓋および口蓋扁桃由来のいびきの音響特性の解明を試みた。その結果、扁桃由来のいびきはおおむね1000Hzにピークを持つ可能性がある事が示唆された。さらに口呼吸によりいびきの責任部位が変化し上気道の閉塞部位も変化することが明らかとなり、同時に軟口蓋、舌根由来のいびきも患者の呼吸様式に左右され変化することが明らかになった。今後、睡眠中の呼吸様式といびきの関連につきさらなる研究が必要である。
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