研究課題/領域番号 |
18591875
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
外山 勝浩 宮崎大学, 医学部, 助教 (30253834)
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研究分担者 |
河野 浩万 宮崎大学, 医学部, 准教授 (20204745)
和田 明彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (30131949)
佐藤 伸矢 宮崎大学, 医学部, 助教 (50468047)
南 愼一 宮崎大学, 医学部, 助教 (90448556)
津藤 伸矢 宮崎大学, 医学部, 助教
奥田 匠 宮崎大学, 医学部, 助手 (60404456)
東野 哲也 宮崎大学, 医学部, 教授 (80145424)
柳田 俊彦 宮崎大学, 医学部, 助手 (60295227)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,950千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | Aquaporin / 滲出性中耳炎 / lipopolysaccaride / 免疫染色法 / Dexamethasone / Northern blotting / 生体分子 / 蛋白質 / 細胞・組織 |
研究概要 |
Aquaporin 1はcapillary endothelial cellとfibroblastを中心に発現し、Aquaporin 4はciliated cellのbasolateral membraneを中心に発現し、Aquapolin 5はciliated cellのapical membraneを中心に発現していることを確認した。ラットの耳管を電気凝固する、または経鼓膜的に中耳腔にLPS(lipopolysaccaride)を注入することによって滲出性中耳炎モデルを作り、その中耳上皮をAquaporin 1,4,5で免疫染色したところ、多くのモデルにおいて、その発現に変化がなかったが、一部発現が増加する傾向にあるものもあった。発現が減少するものはほぼなかった。しかし、肉眼的には中耳炎の程度に差がみられ、ラットの個体差によるものも考えられた。また、滲出性中耳炎モデルを作成後にDexamethasone、clarithromycinを経鼓膜的および静脈内投与したところ、Aquaporinの発現量は変化しないものが多かったが、一部減少するものもあった。コントロール群においてもAquaporinの発現に有意差がみられなかったため、中耳炎にけるAquaporinの評価は今回は困難であった。今後も手技の改善や確立によって安定した結果が得られるように継続していく必要がある。脳微小血管内皮細胞においては有意な結果が得られたので以下に記載する。ラット脳微小血管内皮細胞にDexamethasoneを投与した。投与した群と投与しなかった群のAQP1mRNAをNorthern blotting法によって測定したが、AQP1mRNAはlipid raftsにおいて、Dexamethasoneによって有意に増加することが確認できた。時間、濃度依存性に増加した。Glucocorticoidは脳浮腫に有効であることはよく知られているが、その機序はまだ不明な部分がある。DexamethasoneによるAQP1の導入がその機序に重要な役割をはたす可能性も十分に考えられる。
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