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血小板凝集因子Aggrusと頭頚部癌肺転移の関連

研究課題

研究課題/領域番号 18591879
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

中井 茂  京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (30295654)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,740千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードAggrus / 血小板凝集因子 / 肺転移 / 頭頸部癌 / リンパ管新成因子 / VEGF-C / VEGFR3 / 下咽頭癌 / 癌
研究概要

高転移性癌細胞は強力な血小板凝集能を有し、大きな凝血集塊が腫瘍塞栓を形成することにより転移形成を助長すると考えられている。頭頸部癌症例において、強力な血小板凝集作用を持つAggrusの発現と肺転移の関連について検討を行った。
検討はAggrusに対する抗体を用い、免疫染色にて下咽頭扁平上皮癌について検討した。抗原性の賦活のためデキストランポリマー法を用いた。典型的な癌病変のうち3視野を選び、2名の評価者にて1視野内のAggrus陽性細胞数を数えてAggrus陽性細胞率を算出した。
転移陽性例のAggrus陽性細胞率は20%〜100%(平均68%)と高率であり、細胞質内に陽性シグナルが得られた。一方、転移陰性例では陽性細胞率は0%〜80%(平均28%)と低率であった。両群間の有意差はp=0.058で陽性細胞率が高いほど、肺転移をきたす傾向が得られた。肺転移陰性群においてもAggrus陽性細胞率が高値な症例は今後肺転移を来す可能性が高いと推測され、長期間の経過の観察にて両群間での有意差が明確となると推測される。
肺転移を来したT2症例においては、原発巣、転移巣ともに高いAggrusの発現を示し、Aggrusの高発現と肺転移との関係を示唆する所見であった。
甲状腺未分化癌においても検討した3例においてAggrusの発現が高い傾向が見られ、未分化癌の高い肺転移能を反映していると考えられた。検討した甲状腺分化癌(乳頭癌)3例では1例にAggrusの高発現が見られ、今後の肺転移の危険性が疑われた。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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