研究課題/領域番号 |
18591886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
古川 正幸 順天堂大学, 医学部, 講師 (20359524)
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研究分担者 |
池田 勝久 順天堂大学, 医学部, 教授 (70159614)
横井 秀格 順天堂大学, 医学部, 講師 (80317487)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,790千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | アポトーシス / 中耳炎 / JNK / 中耳粘膜肥厚 / TUNEL / caspase |
研究概要 |
中耳炎は小児が抗生剤投与を受ける最もありふれた疾患である。急性中耳炎より移行する慢性中耳炎および癒着性中耳炎において、伝音難聴および感音難聴を患い、小児期より様々な悪影響が指摘されている。言語取得のおくれ、学業不振、回復不能な中耳疾患などである。中耳炎において中耳粘膜の肥厚は特有のものであるが、その分子制御に関しては不明な点が多い。Haemophilus influenzaeを中耳に注入して、中耳炎モデル動物の作成に成功している。また、そのモデル動物を用いて分子生物学的手法及び組織学的手法を用いて、MAPキナーゼの一つであるc-junNH_2 terminal kinase(JNK)による中耳粘膜肥厚の分子制御の解明をしてきた。JNKは増殖、分化、アポトーシスなどの様々なシグナル伝達に関与していることが明らかになってきている。本研究の独創的特色は、細菌性中耳炎において引き起こされる中耳粘膜肥厚の分子制御を世界に先駆けて解明する事である。更にアポトーシスの早期誘導により中耳粘膜肥厚の治療を可能にし、癒着性中耳炎等の回復不能な中耳疾患に対する治療を世界に先駆けて開発することである。研究成果は 1)Cleaved caspase3は0h、6h、5d、7dでは発現しないが、24h、48hで発現し、72hでは最高に達した。一方、Caspase3は全ての時間経過で発現する。免疫組織化学法において72hでTUNEL陽性の細胞が多数認めらた。 2)XIAP inhibitor1396-12(10μM)で中耳粘膜培養細胞の成長の阻害が確認された。XIAP inhibitorを1日間加えた細胞をTUNEL法で観察するとアポトシスの誘導が見られた。
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