研究課題/領域番号 |
18591940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
雑喉 正泰 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80298596)
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研究分担者 |
米田 雅彦 愛知県立看護大学, 看護学部, 教授 (80201086)
IWAKI Masayoshi Aichi Medical University, Ophthalmology, Professor (10093163)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | SPACR / SPACRCAN / ヒアルロン酸 / 視細胞外マトリックス / FiVerHy バーシカン / FiVerHy / バーシカン / 網膜接着 / 網膜分化 / versican / プロテオグリカン |
研究概要 |
視細胞外マトリックスの新たな分子として、SPACRCANの同定に成功した(lnoue, et. al.,J Biol Chem.2006)。この分子は、SPACRとホモロジーの高いアミノ酸配列を持つが、最も異なる点は、SPACRが糖蛋白であるのに対してSPACRCANがコンドロイチン硫酸プロテオグリカンであること、そして、SPACRCANが視細胞外マトリックス空間に生前にのみ一過性に発現するのに対して、SPACRは生後より発現しはじめ、加齢とともに増加していくことである。これらは、神経網膜と網膜色素上皮の接着機序を網膜の分化と加齢という視点で考察するのに、非常に興味深い分子である。 さらに、硝子体中のヒアルロン酸の起源が毛様体にて我々が初めて存在を示したFiVerHy(Fibrillin-Versican-Hyaluronan)という複合体からの分解産物である可能性を示唆した(Ohno-Jinno, et. al.,Invest Ophthalmol Vis Sci.in press)。眼内で起こる様々な生理的・病理的現象に、FiVerHyが関係している可能性があり、今後の研究が期待される。 最後に、FiVerHyの中心的分子であるversicanが、太陽光線により分解し、ヒアルロン酸結合能を失うことを皮膚の系を使って示した(Hasegawa, et. al.,J Invest Dermatol.2007)。この現象は、例えば、加齢により起こるとされる後部硝子体剥離が、実は太陽光線により硝子体のビアルロン酸分解を促進させ、結果的に後部硝子体剥離を助長するとも解釈され、非常に興味深い。 研究の目的である「網膜剥離に対する新しい治療方法」の確立に至っておらず、この夢の実現のためには、さらに眼内組織における分子の基礎的な背景をしっかりと把握する必要がある。
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