研究課題/領域番号 |
18591946
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | (財)大阪バイオサイエンス研究所 |
研究代表者 |
西田 明弘 財団法人大阪バイオサイエンス研究所, 発生生物学部門, 共同研究員 (60342721)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ホメオボックス遺伝子 / Otx2 / Crx / 網膜視細胞 / 双極細胞 / ノックアウトマウス / L7 / 細胞分化 |
研究概要 |
我々は以前、ホメオボックス遺伝子Otx2が網膜視細胞発生の鍵を握る遺伝子であり、網膜視細胞初期発生においてホメオボックス遺伝子Crxの発現を調節していることを報告した(Nat Neurosci 6,1255-1263,2003)。また、網膜後期発生においてはOtx2およびCrxが協調的に双極細胞の最終分化に関与しているという結果が得られている。今回、Otx2が生後の双極細胞で特異的に不活性化されるようなコンディショナルノックアウトマウスを解析することにより、Otx2の生後網膜における役割をさらに明らかにした。 L7蛋白質は生後の小脳プルキンエ細胞および網膜双極細胞に特異的に発現することが報告されている。今回我々はL7の遺伝子座にCre遺伝子を組み込んだノックインマウスを入手し、Otx2/floxマウスと掛け合わせることにより、コンディショナルノックアウトマウスを作製した。生後1ケ月の網膜を双極細胞のマーカーで免疫染色したところ、成熟および未成熟な双極細胞のマーカーであるChx10の発現は野生型と比べて変化なかったが、成熟した双極細胞のマーカーであるPKCの発現は著しく減少していた。また、電子顕微鏡による観察では、コンディショナルノックアウトマウスの網膜においては形態的に正常なシナプスが形成されていたが、網膜電図を測定したところ、b波の著しい減弱が観察された。以上のことより、Otx2は生後網膜において、双極細胞の機能的成熟に関与していることが強く示唆された。
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