研究課題
基盤研究(C)
肥満、高血圧、閉塞性動脈硬化症、粥状動脈硬化症、糖尿病などの基礎疾患を有する症例が増加しており、それら症例に対する遊離皮弁再建術、四肢再接着術などの臨床例も増加している。そこで、微小血管再生の生体内モデルとして、下肢大腿血管(動静脈)結紮、伏在神経切断後間隙留置モデルを用いて、浅腹壁動静脈を血管茎とする血管化腹壁皮弁を用いて、再生部の血流増加と末梢神経の最大伝達速度の回復程度を、血流・神経再生検討した。また同側足底全層皮膚欠損創作成し、神経・血管・創傷治癒の一元化検討した。これら基礎疾患は、再建すべき血管内皮細胞が既に低酸素と、それに引き続く酸化ストレス、虚血性再灌流障害などを引き起こし易い状態であり局所の管理が非常に難しく、肉眼的な血管謹啓吻合成功後も、血管吻合後血栓を生じやすく、結果的に血栓誘導し、末梢壊死を引き起こす危険性も高いと考えられている。臨床的に問題となることの多い、頭頚部・四肢再建に関して、至適血管吻合及び吻合環境の基礎的理解と、血行動態の理解が得られた。一方、特に重篤な基合併症の多い再建例では、臨床研究として、人工真皮を用いた検討も実施した。また、熱傷の深達度がII度の場合は、直ちに再建を目指すのか、保存的な経過観察後に再建を考慮するか、治療選択に難渋することが非常に多いと思われるが、組換え型血管新生サイトカインの受傷後初期からの使用により、治癒期間の短縮と共に、質的改善を認めた。熱傷に代表される外傷受傷直後からの血管再生と共に、関連細胞・組織の再生に貢献したものと推察できました。血流の評価に関しては経皮的なドップラー血流計、エコーなどの非侵襲性のものから、テクネシウム-99mスズコロイド標識を用いた直接穿刺法による客観的評価も実施した。更に、組織の質評価の客観的手法として、皮膚角質水分計を用いた評価では、分層採皮部位で有用性を実証可能となった。
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