研究課題/領域番号 |
18591998
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
坂本 啓 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (00302886)
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研究分担者 |
勝部 憲一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (20233760)
山口 朗 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00142430)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Notch / Zfp64 / Runx2 / 骨芽細胞 / 分化 / C2C12 / 筋分化 / 骨分化 / 骨形成 |
研究概要 |
われわれは幹細胞分化制御に重要な因子である膜蛋白型受容体ノッチ(以下Notch)を介したシグナルが骨形成に支配的な役割を果たすことを示してきた。その結果、分化段階に応じた多段階的な制御機構や、Notchシグナルを介して骨形成を制御する未知の因子の存在が示唆された。これらの点を解明することを目的として研究を行った。分化段階に応じた多段階的な制御機構は当初のわれわれの予想よりも複雑であり、研究機関内に研究を終了できない可能性が強まったので、研究期間の途中からは未知の因子の同定と機能解析に集中して研究を行った。その結果Notchと結合してシグナル伝達を調節する新規因子zinc finger protein64(Zfp64)を同定した。Zfp64はNotchと結合してその転写活性を上昇させ、Notchシグナルに対して促進的に作用する。またZfp64の発現はRunx2によって上昇する。間葉系の培養細胞を使用した実験により、Zfp64は間葉細胞の筋分化を抑制し、骨芽細胞への分化を促進する作用を持つことが示された。これらの結果から、Zfp64はRunx2シグナルを受けて発現が誘導され、Notchシグナルを活性化させることで、これらシグナルの仲介をして間葉細胞の分化を調節する因子であり、骨分化には促進的に作用する因子と考えられた。
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