研究課題/領域番号 |
18592001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉子 裕二 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (20263709)
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研究分担者 |
汪 華 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (50363081)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,950千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 骨の石灰化 / 骨芽細胞 / FGF23 / リン酸代謝調節因子 / NaPiコトランスポーター / Pitl / Pit1 / 骨形成 / 歯の形成 / くる病・骨軟化症 / 低リン血症 / 無機リン酸 / Phex / マイクロアレイ |
研究概要 |
遺伝性・腫瘍性低リン血症に伴う骨形成障害の所見から、骨局所におけるリン酸調節とリン酸代謝調節因子の役割が推察される。この視点に立ち、私たちはラットを用いた様々なモデルにより以下の結果を得た。 1.私たちは、骨形成の一連の過程、すなわち骨芽細胞の増殖と分化、基質形成、石灰化のうち、石灰化のみを評価できるモデルを作製した。 2.ナトリウム依存性リン酸(NaPi)トランスポーター選択的阻害剤フォスカネットを用い、骨芽細胞におけるNaPiトランスポーターが血中リン酸レベルとは無関係に骨の石灰化に関与することを明らかにした。 3.現在報告されているNaPiトランスポーターのうち、骨芽細胞における機能的NaPiトランスポーターは、タイプIII(Pitl)であり、これが骨の石灰化のトリガーとなることを機能獲得・損失実験により確認した。 4.リン酸代謝調節因子、線維芽細胞増殖因子(FGF)23が骨(骨芽細胞など)、歯(象牙芽細胞など)で強く発現されることを明らかにした。アデノウイルスを用いてFGF23を骨芽細胞で過剰発現すると、FGF受容体がリン酸化され、それに伴い骨の石灰化が抑制された。 これらの結果は、骨の石灰化における骨芽細胞のリン酸代謝調節因子の重要性を示唆するものであり、その調節は骨、歯科疾患の新たな治療ターゲットとして期待される。
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