研究課題/領域番号 |
18592051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
今村 泰弘 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (00339136)
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研究分担者 |
藤垣 佳久 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (80367523)
王 宝禮 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20213613)
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,980千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 唾液タンパク質 / ヒスタチン / Toll様受容体 / 熱ショックタンパク質 / 相互作用 |
研究概要 |
歯周疾患の原因として環境要因添挙げられ,歯周病原因菌の刺激により歯と軟組織への付着破壊、結合組織や硬組織である歯槽骨などの破壊を引き起こす。これらの現象は宿主細胞間の複雑な相互作用によって惹起され、慢性炎症性疾患となる。 ヒスタチン(HTN)は、抗カンジダ菌作用、う蝕原因菌増殖抑制、歯周病原菌由来コラゲナーゼ阻害活性を有し、自然免疫に関する唾液蛋白質である。口腔内細胞は絶えず唾液(蛋白質)に曝されており、特にHTNの宿主に対する生理的意義や宿主因子との相互作用については、殆ど明らかにされていない。これまでに、細胞内新生蛋自質の立体構造形成、変性蛋自質のリフォールディングや凝集阻害、分解排除に関わる熱ショック蛋白質の1つであるHSC70にHTNが結合すること、HTNはendocytosisによりヒト歯肉線維芽細胞(HGF)内に取込まれ、HTN/HSC70複合体が熱誘導により核内に移行すること、並びにHGFのDNA合成や生存維持を促進させることについて明らかにした。熱ショック蛋白質(HSP60,70など)はマクロファージなどに存在するToll様受容体(TLR)のリガンドとなり、炎症性サイトカインを産生する。一方、HSC70がTLRのリガンドとなり、シグナル伝達が行われるのかどうかは明らかにされていない。そこで、TLR4/CD14/MD-2発現HEK293細胞にHSC70を加え、ルシフェラーゼアッセイを行ったところ、NF-κBの活性化が認められた。また、予めHSC70にHTNを結合させた復合体について同様に解析したところ、NF-kBの活性化がHTN容量依存的に低下した。これは、HSC70によるTLRシグナルをHTNが抑制することを示し、HTNによる抗炎症作用が考えられた。この現象について、現在、更に詳細な検討を行っている。
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