研究課題/領域番号 |
18592060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
横山 知永子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, COE拠点形成特任教員 (90200914)
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研究分担者 |
森田 育男 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60100129)
中浜 健一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (60281515)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,950千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | プロスタグランジン / プロスタサイクリン / 腎臓 / 炎症 / 血管障害 / 骨 |
研究概要 |
プロスタサイクリン(PGI_2)は、血小板の凝集抑制作用、平滑筋の弛緩作用、細胞増殖制御能を持つ強力な生理活性脂質で、リン脂質からホスホリパーゼA2によって切り出されたアラキドン酸にシクロオキシゲナーゼが作用し、産生されたプロスタグランジン(PG)H_2からPGI_2合成酵素によって産生される。PGI_2は細胞膜上のPGI_2受容体だけでなく、核内受容体であるPPARδの内因性リガンドとして作用し、最近炎症との関連が注目されている。しかしながらその詳細は明らかではない。本研究では、腎障害を発症するPGI_2欠損マウスやその細胞を用いて、PGI_2の炎症における役割と作用機序を明らかにすることを目的とした。PGI_2欠損マウスの腎障害の発症進展に対するPGI_2誘導体効果を検討したが有意な保護効果は認められなかった。そこでPGI_2欠損マウスと微量にPGI_2合成酵素を発現するトランスジェニックマウスの交配によりPGIS-KOxTGマウスを作成した結果、PGIS-KOxTGマウスで有意な尿素窒素レベルの低下が観察され、内因性のPGI_2は、腎障害の進展を押さえ、抗炎症的に作用している可能性が示唆された。一方、PGI_2と骨周辺の炎症との関連を調べるに当たり、骨形態におけるPGI_2欠損の影響を観察したところ、欠損マウスの雌に有意な加齢に伴う骨梁密度の増加と総骨量密度の低下が認められ、PGI_2は正常な骨量と骨の微細構築の維持に関与している可能性が示唆された。
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