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IL-6シグナルに潜むネガティブフィードバック機構の炎症性骨・歯根吸収への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18592086
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 保存治療系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

伊藤 祥作  阪大, 歯学研究科(研究院), 助手 (90360495)

研究分担者 高橋 雄介  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助手 (60397693)
上田 未央  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (90423136)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,790千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードIL-6 / 破骨細胞 / 破骨細胞前駆体 / RANK / 分化 / シグナル伝達経路 / サイトカイン / マウス
研究概要

IL-6はサイトカインの一種であり,破骨細胞の分化に深く関与している。様々なシグナル伝達経路にはネガティブフィードバック機構が存在することが知られている。IL-6においても破骨細胞の分化を抑制する機構が潜んでいる可能性があると申請者らは考えている。そこで,IL-6のネガティブフィードバック機構をシグナル伝達経路の観点から明らかにすることを本研究の目的とした。平成18年度の研究目標は,破骨細胞前駆体におけるIL-6の効果について明らかにすることである。マウス骨髄から採取した破骨細胞前駆体をM-CSF+RANKLもしくはM-CSF+RANKL+IL-6の条件下で培養し,TRAP染色にて破骨細胞を染色し破骨細胞数を計測した。その結果,IL-6は破骨細胞への分化を強く抑制すること(1/4に減少)が明らかとなった。さらに,破骨細胞の分化段階について詳細に解析するために,破骨細胞分化マーカーの発現について検索を行った。TRAPおよびカルシトニンレセプターそしてカテプシンKといった初期および後期破骨細胞分化マーカーの発現は,いずれもIL-6を加えることによりほぼ完全に抑制された(TRAP:71%,カルシトニンレセプター:99%,カテプシンK:99%抑制)。さらにRANK下流のシグナル伝達分子NFkBおよびJNKそしてp38に対するIL-6の影響についての解析を行った。RAMKLがRANKに結合すると,これら3つのシグナル伝達経路が活性化されることが報告されているが,IL-6の刺激を加えるとp38の活性化には影響がなかったがIkBの分解およびJNKの活性化が抑制されることが明らかとなった。以上の解析結果から,IL-6は,破骨細胞前駆体においてRANKシグナルの活性化を抑制し,破骨細胞への分化を抑制することが明らかとなった。平成18年度の研究目標に対して十分な研究成果が得られたと考えている。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Gab2 plays distinct roles in bone homeostasis at different time points2007

    • 著者名/発表者名
      Shousaku Itoh et al.
    • 雑誌名

      Journal of Bone and Mineral Metabolism 25・2

      ページ: 81-85

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] A critical role for interleukin-6 family-mediated Stat3 activation in osteoblast differentiation and bone formation2006

    • 著者名/発表者名
      Shousaku Itoh et al.
    • 雑誌名

      BONE 39・3

      ページ: 505-512

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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