研究課題/領域番号 |
18592114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
本村 一朗 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60272598)
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研究分担者 |
中村 英雄 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60172425)
中村 保 静岡大学, 工学部, 教授 (70023322)
田中 繁一 静岡大学, 工学部, 准教授 (60197423)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,430千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | チタン / CAD / CAM / 高齢化社会 / 逐次成形 / 金属床 / インクリメンタル成形 |
研究概要 |
本研究ではインクリメンタルフォーミング(逐次的な塑性加工プロセス)技術を用いチタン床の製作最適条件を検討することを目的としている。この技術はコンピュータ上でデザイン、マシン制御されるため材料特性を活かした機能性を考慮した設計が可能であり、かつ口腔内を印記した模型をそのまま用いてチタン床を製作できるため義歯製作時間の大幅短縮の可能性、技工士など制作者サイドへの負担が軽減でき品質の安定供給が望める。スプリング・バックがきわめて少なく寸法精度の向上、チタン鋳造における問題点の鋳造欠陥、反応層の形成や研磨の困難性等が克服される事も予想される。筆者らはこれまでの研究でチタン床作製方法、作製条件について検討を行い、たわみや歪みを修正するためにチタン表面を陽極酸化をおこない、歪みを補正するためには生じた歪みの有限要素解析を行った結果を用いて成形機のデータ補正をおこなうことが必要である事を検討してきた。 本年度(平成19年度)では更なる寸法精度の向上のため前年度より行なっている取り込みデータ構築の検証とを行なった。方法として3Dスキャナー(18年度研究費で購入)を用いて得られたCADデータ(無歯顎標準模型)をコンピュータ上にて成形位置等を決定した。これを逐次前方張り出し成形法を用い、固定したチタン板を4軸成形機による成形を行った。従来方法との比較検討を行なった結果成形時のデータ補正誤差が小さくなる事が明らかとなった。今後の展望として加工データ生成を口腔内から直接得る事を検討し、臨床応用に幅を得る事が期待される。(658字)
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