研究課題/領域番号 |
18592143
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
李 元植 昭和大学, 歯学部, 助教 (40276605)
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研究分担者 |
柴田 陽 昭和大学, 歯学部, 助手 (30327936)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,860千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | チタン / 放電焼結法 / 生体材料 / 焼結体 / 多孔質 / 機械的強度 / インプラント / プラズマ焼結 / 疲労試験 |
研究概要 |
平成18年度は原材料をチタン粉を用いて多孔質チタン焼結体の試作を行った。物性の向上と原材料の供給性を検討したところ、粉末よりも針状の線材を用いた方が得策であると考えられた。そこで径0.3mmチタン線を5-20mm程度に裁断し、そこから圧粉体を製作して焼結を行うこととした。 圧粉体を製作したところ、焼結助剤である微粉末パラジウムの殆どが素通りとなったため、これとは別に予めチタン粉とパラジウム粉を混濁させたものを先のチタン線圧粉体に混ぜ、パラジウムが有効に焼結体内に留まるようにしたものも併せて比較した。 その結果、焼結はチタン粉末の場合同様に多孔質化させた状態で可能であり、引張強さもチタン粉の場合と同様に市販板材を上回る値を得た。また塑性、伸びを有し、ポロシティが破断起始点となるにもかかわらず10%程度有する。チタン粉末の添加の有無は添加した場合に僅かに伸びが大きくなる程度の変化に留まり、大きな特性の変化には至らなかった。このことは界面のみに僅かなパラジウムが作用すれば焼結助剤としての役目は果されることを意味し、接点を減らしたチタン線圧粉体による焼結が得策であることを示唆するものである。 一連の実験の基に、放電焼結法により構造体としても使用可能な多孔質チタン材を製作できることが確認された。
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