研究課題/領域番号 |
18592148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 義英 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (20287775)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,060千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 660千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 咀嚼 / 嚥下 / 摂食 / 飲水 / 赤核 |
研究概要 |
1.赤核の電気的破壊が顎運動に及ぼす影響 両側赤核の電気的破壊前後に、皮質顎顔面運動野または島皮質の連続電気刺激により顎運動を誘発させ、顎運動、咬筋筋電図と顎二腹筋前腹筋電図を記録した。その結果、皮質顎顔面運動野誘発性の顎運動は、赤核破壊後、顎運動開始前の最大開口量、顎運動中の開閉口量と側方運動が減少し、顎運動の持続時間は短くなった。また顎二腹筋筋電図活動は減少し、咬筋筋電図活動は消失した。一方、島皮質誘発性の顎運動、顎二腹筋筋電図活動と咬筋筋電図活動は、赤核破壊による影響を受けなかった。 2.赤核の化学的破壊が顎運動に及ぼす影響 赤核破壊群の皮質顎顔面運動野誘発性顎運動は、非破壊群に比べ、顎運動開始前の最大開口量、顎運動中の開閉口量と側方運動が小さく、顎運動の持続時間は短かかった。また顎二腹筋筋電図活動は小さく、咬筋筋電図活動は生じなかった。1と2の実験から赤核は皮質顎顔面運動野誘発性の顎運動の開閉口量の調節に関与していることが示唆された。 3.赤核の化学的破壊が咀嚼、摂食・飲水行動に及ぼす影響 左側赤核破壊後、ラットは餌を口の中に入れ、数回噛んだのち、餌を溢してしまう量が著しく増大した。また破壊1日後と2日後は、非破壊群に比べ摂食量が減少した。破壊1日後は、非破壊群に比べ飲水量が減少した。しかし赤核破壊後も餌を食べようとする行動は影響を受けなかった。これらのことから、赤核は顎・顔面・舌運動の協調運動に関与し、咀嚼の調節に働いていることが示唆された。
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