• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

固形癌内部環境下におけるDNA修復機構が関与するシスプラチン耐性化機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18592180
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

目瀬 浩  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (40325098)

研究分担者 志茂 剛  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40362991)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,940千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードCDDP(シスプラチン)耐性 / 固形癌内部環境 / 低酸素環境 / DNA修復機構 / HIF-1α / シスプラチン(CDDP)耐性 / NIF-1α / グルコース飢餓環境 / DNAミスマッチ修復 / ヌクレオチド除去修復
研究概要

シスプラチン(CDDP)は優れた抗腫瘍効果から、固形癌における重要な抗癌剤で、口腔悪性腫瘍においても頻用されている.しかしながら、口腔癌を含む多くの固形癌ではCDDPに抵抗性を示す。その理由として固形癌内部の環境因子がストレスとなり耐性獲得に関与すると考えられ、固形癌内部環境に特有な低酸素状態がDNA修復機構に大きく影響を及ぼす。つまり,固形癌における固形癌内部環境がCDDPに対するDNA修復機構を不安定にさせることによりCDDP耐性を誘導しているものと考える。そこで、本研究では、固形癌における内部環境下に特有のCDDPに対するDNA修復機構を検討し、DNA修復機構をターゲットとした固形癌におけるCDDP耐性化機序の解明を行うことを目的に行った。研究に用いた細胞株は親株A431細胞株(A431/P)及びCDDP耐性細胞株(A431/CDDP1,A431/CDDP2)、口腔扁平上皮癌細胞株(HSC2,HSC3,HSC4)である。まず、それぞれの細胞株を低酸素環境下においてCDDP感受性を検討した結果、A431/PはCDDPに対して高感受性化を示したが、A431/CDDP1及びA431/CDDP2ではほとんど変化しなかった。しかし、HSC2では低酸素環境下では低感受性となり、CDDPに耐性化を認めた。このCDDP感受性を規定するDNA修復機構因子を検索したところ、それぞれに共通する単一の規定因子ははっきりとしなかった。しかしながら、低酸素誘導因子であるHIF-1αはCDDP感受性を規定する因子の一つでることが明らかとなった。以上より、固形癌(特に口腔扁平上皮癌)内部環境である低酸素環境下においてシスプラチン耐性化機序はHIF-1αが誘導するDNA修復機構因子が関与することが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi