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オステオポンチンが癌の骨浸潤を促進する機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18592190
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関大分大学

研究代表者

樋口 安典  大分大学, 先端医工学研究センター, 教授 (60040284)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード癌転移 / オステオポンチン / トランスジェニックマウス / 癌浸潤 / メラノーマ細胞 / 合成ペプチド / リコンビナント蛋白 / ペプチド
研究概要

我々はオステオポンチン(OPN)の遺伝子をクローニングし、その構造を明らかにした。機能解析により、OPNは多彩な機能を有することが明らかとなるが、癌細胞が顎骨に浸潤する際にも破骨細胞が活性化されて骨吸収が生じ、OPNの関与が示唆されているが詳細については明らかにされていない。
今回、我々が作成したOPNを過剰発現するトランスジェニック(OPN-TG)マウスを用いてOPNが癌浸潤に果たす役割を検討した。OPNにはGRGDS配列をはじめ機能的に多彩なドメインを持っており、これら各ドメインがいかに癌細胞や破骨細胞と関わっているか調べることで癌浸潤、転移への関与を解析できる。
1.OPN-TGマウスにおける癌の骨浸潤および転移の解明
マウスメラノーマ細胞株をOPN-TGマウスおよび野生型マウスの下顎歯肉および皮下に移植、あるいは静注して癌細胞の増殖や転移に差異があるかを検討した。その結果、下顎中切歯問に移植し、セメント質、象牙質への浸潤を検索したが、野生型、OPN-TGマウス共に浸潤を認めず、差異が見られなかった。皮下に移植した癌細胞増殖、浸潤にも差異は認められなかったが、癌細胞の肺転移抑制がOPN-TGマウスに認められた。OPNのリコンビナント蛋白「リ蛋白」投与実験でも確認できた。
2.OPNの・各種「リ蛋白」作成およびペプチド合成
全長およびGRGDS配列を含む「リ蛋白」の作成とGRGDS配列をはじめ、いくつかの機能部位と考えられる「リ蛋白」の作成を試みたが、発現を確認できなかった。そこで、種々の機能効果を示すと予想されるペプチドを合成して、in vivoでの効果を検討するとGRGDS配列を有するペプチドに癌転移抑制効果を認めた。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Elevated soluble ADAM8 in BALF in patients with eosinophilic pneumonia.2007

    • 著者名/発表者名
      Matsuno O., Miyazaki E., Nureki S., Ueno T., Ando M.., Ito K.., Kumamoto T. and Higuchi Y.
    • 雑誌名

      International Archives of Allergy and Immunology 142

      ページ: 285-290

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [図書] 健康と病気の仕組みが分かる「解剖生理学」2008

    • 著者名/発表者名
      アン・ウオー/アリソン・グラント
    • 総ページ数
      497
    • 出版者
      西村書店
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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