研究課題/領域番号 |
18592198
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
山崎 安晴 北里大学, 医学部, 講師 (00210401)
|
研究分担者 |
瀬崎 晃一郎 北里大学, 医学部, 講師 (20216542)
大井田 新一郎 (大井出 新一郎) 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (10114745)
青柳 和也 北里大学, 医学部, 助教 (10337959)
松尾 あおい 北里大学, 医学部, 助手 (70317014)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,890千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 再生医工学 / 未分化間葉系幹細胞 / 凍結保存 |
研究概要 |
【研究】(1)ヒト骨髄間葉系幹細胞(MSC)に対して初代培養、継代培養と凍結保存・継代培養の各時点での表面マーカーの変化を調査し、ならび(2)凍結保存後のMSCの安全性を検討した。 【方法】(1)ヒト骨髄問葉系幹細胞の表面マーカーCD105抗体、CD133抗体、CD166抗体、CD271抗体を使用し、各継代培養時のMSCの変化を調査した。(2)各継代培養時点でのMSCのCD271抗体変化を比較すると同時にMSCを骨細胞へ分化誘導させ、in vitroにてそのviabilityを検討した。(3)採取した骨髄を洗浄(+),非洗浄(-)にすることでのin vitroの骨形成能を比較した。(4)凍結保存後のMSCの染色体数分析と染色体バンドパターンの変化をGバンド法で検索した。 【結果】(1)MSCは継代培養2代目と継代培養3代目(凍結保存後)とも表面マーカー(CD105抗体、CD166抗体)は100%positiveを示した。(2)表面マーカCD271は初代培養後の継代培養時と凍結保存後の継代培養時においてCD271(+)/CD271(-)比に変化を認めなかった。(3)CD271(+)細胞、 CD271(-)細胞のいずれのMSCも初代培養後、凍結保存後にかかわらず多分化能を認めた。(4)in vitroにて骨細胞のviabilityは初代培養後ではCD271(+)細胞が、凍結保存後ではCD271(-)細胞が有意に高かった。(5)採取した骨髄の洗浄(+)が非洗浄(-)より有意にin vitroの骨細胞のViabilityが高かった。(6)Gバンド法による染色体数と染色体バンドパターンの検索では初代培養後の継代培養時点、凍結保存(5年、7年 10年)後の継代培養時点においても特に異常を認めなかった。しかし凍結5年、10年を経過したMSCではその生存率の低下が認められた。 【結語】CD271(+)MSCの骨形成能は凍結保存後に低下する。Gバンド法による染色体検索では凍結保存による異常を認めなかった。採取された骨髄は洗浄(+)後の初代培養がMSC獲得に適していると考えられた。
|