研究課題/領域番号 |
18592202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 愼一 (高橋 慎一) 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (90197145)
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研究分担者 |
川島 淳子 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00208357)
森本 光明 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90174458)
山根 源之 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (80096510)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 掌蹠膿庖症 / ビオチン / 歯性病巣 / 金属アレルギー / IL-6 / 掌蹠膿疱症 |
研究概要 |
(1)ビオチン血中濃度測定法の検証とビオチシ内服たよる血中濃度の変動 市販のビオチン測定キット(competitive enzyme-linked assay)を用いてその有用性を検証した。添付されているビオチン標準液を使用したところ、希釈直線陸は棺関係数が0.998で信穎性が高かった。血清中のビオチン濃度測定においては、測定下限、上限があることと凍結融解の影響や測定日間変動があることが判明した。ビオチン内服量はほぼ内服量に依存し、内服9mgと12mgでは有意差ないことから、9mgが適量であると結論された。 (2)掌蹠膿庖症患者における骨関節炎、歯性病巣の合併、TNFα、IL-6、CD4/8の変動およびビオチンの皮疹、骨関節炎、病巣感染などに対する臨床効果 18名の掌蹠膿庖症患者め調査で骨関節炎は7名、歯性病巣は10名と高率に合併していた。しかし、皮疹の重症度との関連については、歯性病巣とは関係なく、骨関節炎を有する症例の方が逆に軽症であった。また、CD4/8およびTNF-αの変化は認められなかったが、4例でIL-6が上昇していた。4例中3例で比較的重症の歯周囲炎があり、他の1例は腎盂炎を併発していた。しかし、皮疹の重症度との関連は認められなかった。ビオチン投与は約75%の症例で有効で、内服前後の皮疹のスコアで有意に低下していた。また、ビオチン投与全例で骨関節炎が軽減し、IL-6値も有意に低下していた。ただし、歯性病巣自体には効果がなく、歯性病巣治療開始によりさらにスコアの改善を認めた。以上の結果より、掌蹠膿庖症ではIL-6が重症の病巣感染の指標になる可能性があること、および皮疹および骨関節炎共にビオチン9mg内服が約3/4の症例で有用であり、合併する歯柱病巣の治療を併用すると、さらにその治療効果を高められると考えられる。
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