研究課題
基盤研究(C)
U937細胞を44℃,10分間温熱処理しアポトーシスを調べたところ、DNA断片化は約15%となった。この条件において、上記薬剤を併用するとDNA断片化率は約30%まで増強された。このように同程度の増強効果を示す6-FP、AAPHおよびPBNの処理濃度を調べ、薬剤併用によるアポトーシス増感に関連した遺伝子発現を網羅的に解析し比較した。温熱単独では既存の報告に一致して、HSP(Heat Schock Protein)に関連した遺伝子群の上向き調整が確認された。さらにSTIP1を中心とした遺伝子ネットワークが確認された。薬剤併用による増強で共通したのは、c-jun発現の上昇とHO-1の減少であった。AAPH併用では、DNAJA1とSEPW1が減少し、GADD45Bが増加した。PBN併用では、DNAJA1とSEPW1が減少したが、6-FP併用では変化はなかった。薬剤併用時には明らかな遺伝子ネットワークは確認されなかった。これらの結果を総括し、細胞内活性酸素増幅法に関連した温熱誘発アポトーシスの分子機構を解明中である。
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Free radical research 41
ページ: 73-81
Oral Diseases 13
ページ: 193-197
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Oral Diseases