研究課題/領域番号 |
18592283
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
吉田 礼子 (2007) 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60244258)
瀬戸口 尚志 (2006) 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (60206646)
|
研究分担者 |
宮脇 正一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80295807)
於保 孝彦 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50160940)
永田 順子 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50264429)
杉原 一正 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00117516)
坂口 勝義 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (80381185)
吉田 礼子 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (60244258)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,850千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 口腔乾燥症 / ブラキシズム / 胃酸抑制剤 / 胃食道酸逆流(GERD) / 睡眠障害 / 消化器症状 / 胃食道酸逆流 / 唾液分泌促進剤 / 胃酸分泌抑制剤 / ランダム化二重盲検試験 / 胃食道酸逆流(GER) / 唾液分泌促進 / 胃酸分泌抑制 |
研究概要 |
本研究の目的は、口腔乾燥症の患者を対象に、睡眠時のブラキシズムに関連した歯周病や顎関節症、胃食道酸逆流症(GERD)に起因する消化器症状の実態を調べ、それに対する胃酸分泌抑制剤の効果を明らかにし、口腔乾燥症,睡眠時ブラキシズムならびに胃食道酸逆流に対する新たな治療法の確立を図るものである。鹿児島大学病院歯科に通院中の成人患者105名(25〜78歳)に対して、厚生労働省基準に基づく口腔乾燥症症状ならびにQUEST問診票とFスケール問診票を用いたGERDの定型症状を調べた。同時に、GERDの非定型症状、睡眠障害、主観的QOLに関する質問紙調査を行った。また口腔疾患に関して、残存歯数、歯周病、歯の咬耗、楔状欠損、う蝕、顎関節症状について診査した。その結果、被験者の20%に口が渇く、水が飲みたくなる、乾いた物が飲みづらい、食べ物が飲み込みづらいなどの典型的口腔乾燥症状が確認された。さらに問診票の結果から、口腔乾燥症と診断された被験者とそうでない被験者とを比較した結果、主観的QOLにおける身体的領域、社会的領域、QOL平均、消化器症状に関するQUEST、F-scaleは有意に大きく、口腔疾患、ブラキシズム、楔状欠損、咬耗に関する調査結果からは、口腔乾燥群ではあごの筋肉の疲労感や不快感が有意に多く見られた。全身の疾患や症状、呼吸器症状、耳鼻咽喉の疾患、整形外科疾患、神経内科症状、精神神経科症状、眼科症状についての調査結果からは、口腔乾燥群では、胃炎の既往、呼吸器症状、背中の痛み、不眠・不安などの精神神経科症状や身体の不調、頭痛などの一般的不調を示す者が有意に多かった。加えて、食道内pHモニタリングの結果から、GERDと判定された被験者に胃酸分泌抑制剤の服薬と食習慣の改善指導を行った結果、pHの低下が減少し、胃酸の逆流が改善したことが確認された。
|