研究課題/領域番号 |
18592287
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
|
研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
浜田 節男 奥羽大学, 歯学部, 教授 (80094952)
|
研究分担者 |
宮澤 忠蔵 奥羽大学, 歯学部, 教授 (70083441)
田谷 かほる 奥羽大学, 歯学部, 助手 (00347949)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,270千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 光触媒 / アパタイト / TiHAp / OHラジカル / スピントラッピング剤 / ラジカル / 酸化チタン / スビントラッビング剤 |
研究概要 |
ハイドロキシアパタイト(以下HAp)は、その生成過程で主要元素であるCa^(2+)、PO_4^(3-),OH^-がそれぞれ特定イオンと置換する性質がある。HApに特定イオンが置換されると、そのイオンの特性が付与されることがある。例えば、HApのOH^-にF-が置換されると結晶性が向上して、FApの耐酸性が増加する。そこで、HApを共同沈殿法で合成する過程でTi^(4+)を作用させ、Ti^(4+)ドープのHAp(以下TiHAp)の生成を試みた。ここでは、TiHApのTi^(4+)の置換位の解析および合成TiHApの紫外線照射によるOHラジカル生成の強度から光触媒機能性を評価した。共同沈殿法によるTiHApの合成時に、0.01,0.005,0.0025および0モル濃度のTi^(4+)をドープさせた。合成物の元素組成はICP分析、結晶構造はX線回折で解析した。これらの実験から、以下の結論が得られた。0.0025,0.005および0.01モルのTi^(4+)をドープさせた合成物は、32°、33°、49°(2θ)に第一、第二、第三ピークをもつアパタイトの結晶構造を有していた。合成物のCa/Pモル比は、1.64(Ti4+Oモル)、1.57(0.0025モル)、1.53(0.005モル)、1.44(0.01モル)となり、Ti^(4+)のドープ濃度依存性が認められ、アパタイト結晶のCa^(2+)位へのTi^(4+)の置換が強く示唆された。0.0025,0.005および0.01モルのTi^(4+)をドープさせた合成物は、一定の紫外線照射によって第1次〜第4次ピークを示すOHラジカルが同定された。Ti^(4+)のドープ濃度が0.01モルの1/4に相当する0.0025モルでも、OHラジカル強度は1/2に止まり、OHラジカルを効率的に発生した。
|