研究課題/領域番号 |
18592324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
國澤 尚子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20310625)
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研究分担者 |
亀沢 幸雄 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (80122969)
新村 洋未 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (70315703)
小笠原 祐子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (80404929)
佐野 惠美香 (佐野 恵美香) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10404930)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,880千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 看護技術 / 注射器内筒 / 薬液汚染 / 手指接触 / 注射器内圧 / 汚染 / 技術習得 |
研究概要 |
看護基礎教育機関では、アンプルから薬液を吸い上げる際、注射器内筒への手指接触およびアンプル切り口への注射針接触を不可としている。しかし、臨床ではいずれも接触させている人が多い。また、これまでの研究から、経験者と初学者では薬液吸い上げ時の注射器内圧や所要時間に差が見られており、手技が影響していると考える。そこで、無菌操作の必要性について検証するとともに、無菌操作の有無による技術習得への影響を検証した。 1.微生物学的検討 手洗いしない手指で通常の手技で、看護師51人にバイアル内のTS液状培地を5回ピストン操作してもらい、合計306本のバイアルについて菌の検出状況を確認した。2人(2本)から合計3種の菌が検出された。さらに、看護師14人、学生および教員29人に、手洗いしない手で故意に注射器内筒を強く握り込む方法で同様の操作をしてもらい、合計215本のバイアルについて実施した。5人(5本)から3種の菌が検出された。通常の手技での菌の検出率0.5%に対して故意に内筒を握り込むと2.3%であり、内筒の握り込みにより菌が薬液に移行する可能性が高くなることが実証された。しかし、検出された菌はいずれも病原微生物ではなく、表皮や環境に広く存在する菌であるため、衛生学的手洗いまたは消毒を厳守することで、手指接触が原因による薬液汚染を低減できると考える。 2.人間工学的検討 看護師72人、学生38人の手技をデジタルカメラで撮影し、構え、バイアルの保持方法、注射器の保持方法から5タイプの手技に分類された。また、医療・看護に無関係な学生11人を対象に、厳密な無菌操作または無菌操作を意識せずにアンプル入り薬液の吸い上げを行ってもらい、注射器内圧の最大値、所要時間、波形を比較した。その結果、厳密な無菌操作による方法は効率性が低いこと、無菌操作を厳守しない方法は比較的容易に習得できることがわかった。
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