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褥瘡発生機序に関わる踵部後面皮膚の形態的特徴

研究課題

研究課題/領域番号 18592339
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎看護学
研究機関熊本保健科学大学

研究代表者

萩澤 さつえ  熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (90040071)

研究分担者 島田 達生  大分大学, 医学部, 教授 (80080555)
荒尾 博美 (荒尾 縛美)  大分大学, 医学部, 助教 (00274746)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,760千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード看護技術 / 褥瘡 / 踵部後面 / 皮膚
研究概要

なぜ踵部後面は褥瘡が発生しやすく、発生すると治りにくいと言われているのかを明らかにするために、褥瘡好発部位である踵部後面と仙骨部、非好発部位である大殿筋中央部と踵部底面の4箇所の皮膚を、献体された4遺体より採取し形態学的に比較した。
皮膚の形態は、個体間で大きな差はなく、むしろ調査した4つの部位によって異なっていた。表皮の厚さは、踵部底面がもっとも厚く、次いで踵部後面、仙骨部の順で、大殿筋中央部は最も薄かった。また、真皮乳頭は、表皮が厚い踵部後面,踵部底面および仙骨部においてその分布は密であり、その中でも踵部後面の真皮乳頭は、横径が大きく、豊富な毛細血管を含んでおり、このことは、極めて物質代謝が盛んであることを意味していると考えられる。
膠原線維から成る真皮は、仙骨部で最も厚く、次いで、踵部後面と大殿筋中央部、踵部底面では最も薄かった。膠原線維の配列は、仙骨部や大殿筋中央部では縦・横の2次元的であるのに対して、踵部後面と踵部下面では、縦・横・斜めの3次元的であった。また、真皮の弾力線維は大殿筋中央部と踵部後面で豊富であるが、仙骨部では比較的疎であった。このことから、踵部後面の皮膚は仙骨部よりも弾性があることが伺える。
皮下の脂肪組織は、踵部後面,踵部底面および大殿筋中央部では厚いが、仙骨部では極めて薄かった。特に興味ある形態所見は、脂肪組織を包む隔壁(膠原線維)は仙骨部で最も薄く、踵部後面、踵部底面で厚かった。脂肪組織はクッションとしての機能を持ち、隔壁は圧迫による脂肪組織の破壊を防いでいることが考えられる。しかし、過度の圧迫によってひとたび隔壁が破壊された場合には、クッションとしての機能は失われ、圧迫によるダメージが大きくなることが示唆される。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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