配分額 *注記 |
3,970千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 570千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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研究概要 |
本調査は,Donor Conception(以下DCとする)で子どもを授かった親が,自分の選択に自信と誇りをもち,子どもの出自を知る権利を搾取することなく,自らTellingに前向きになれるような支援について検討することを目的とした。ドイツやイギリスの調査から,DCで親になった人が,子どもへの告知(子どもに出自について伝えること:以下Tellingとする)に肯定的な態度を示す背景には,DCに関する専門家の詳細な情報提供があること,告知に成功したロールモデルがいる自助グループと接点があることが推察された。また,国内の専門職および当事者のセミナーにて, わが国のDCにおける家族形成の支援の方向性として,『少なくとも親になる前に,親になる人が「子どもの出自を知る権利」について,さまざまな方向から検討する視点を持つこと,将来生まれる子どもに「告知する」という選択もあるということを知ることは重要である』という結論に至った。 上記結果をふまえ,日本版家族形成のためのプログラムを開発し,当該カップルを対象に実施し,Tellingに対する態度,不安,自尊感情,孤独感について前後比較した。結果,Tellingに対する態度は「告知すると思う」が男女共に有意に高くなり,不安は女性が有意に低下したが,その他は有意な差がみられなかった。
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