研究課題/領域番号 |
18592359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 九州大学 (2008) 山口大学 (2006-2007) |
研究代表者 |
中尾 富士子 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (40363113)
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研究分担者 |
伊東 美佐江 山口大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00335754)
鈴木 志津枝 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00149709)
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連携研究者 |
鈴木 志津枝 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00149709)
伊東 美佐江 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00335754)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 600千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | がん看護 / 続発性リンパ浮腫 / 外来看護 / 複合的理学療法 / 女性 |
研究概要 |
本研究は、婦人科がんと乳がんの続発性リンパ浮腫を起こしている者を対象に、欧米でリンパ浮腫治療の第一選択とされている複合的理学療法を用いて日本人に対する効果を明らかにし、この療法を主体とした外来看護における患者支援システムを構築することを目的とした。目的を遂行するために、研究者らが作成した「複合的理学療法を基礎とした外来通院を主体としたプログラム」により介入を行った。対象者は、乳がんと婦人科がんの外科的療法後に発症したリンパ浮腫患者13 名を選定した。だが、うち5 名は病状の変化などから研究参加が困難となったことから、8 名を対象者としてデータを収集した。対象者のリンパ浮腫は、3 名は下肢、5 名は上肢に発症しており、その病期はStage2 であった。結果は、Stage2で皮膚の線維化や脂肪増殖を起こしていない者で、リンパドレナージ、スキンケア、圧迫療法、圧迫療法下の運動療法などのセルフケアが継続できる場合は自覚症状が軽減し、また浮腫側四肢の周囲径が減少することで日常生活の活動が容易になった。但し、リンパ浮腫の病期が進行し皮膚の線維化や脂肪増殖が見られる場合や、セルフケア実践が困難となるような疾患を持つ場合、理解力低下がみられる者への介入は、本プログラムの適応ではなく、専門施設への紹介など連携が必要であることが示唆された。まとめとして、外来看護において本プログラムの活用は、リンパ浮腫の病期が安定した者に対して行い、セルフケアが長期間にわたって継続できるように支援することで、浮腫の周囲径の増大や蜂窩織炎の発症を防ぎ、自覚症状が軽減するなど効果が期待できると考える。
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