研究課題/領域番号 |
18592403
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
河村 奈美子 (大西 奈美子) 札幌市立大学, 看護学部, 助手 (50344560)
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研究分担者 |
新山 雅美 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (70001534)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,750千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | アニマル・セラピー / 高齢者 / 家族 / 認知症 / 看護学 / 精神看護 / 人と動物 / アクティビティ / 認知症ケア / 高齢者精神看護 / ドック・セラピー |
研究概要 |
本研究は、入所している、或は入院している認知症高齢者に対してアニマル・セラピー(AAT)を実施し、高齢者の身体的・精神的側面の継続的観察・評価から、動物-高齢者間における長期的かつ具体的な影響を明らかにすることを目的とした。精神機能評価尺度、老年者用精神状態尺度、およびセラピー参加時の縦断的観察を用いて、対象者の観察、機能評価を実施した。また、青年被験者に対してサーモグラフィを使用して動物と接した場合における、青年男女の顔面表面温度、心拍数を測定し、動物が及ぼす影響について基礎的な調査をした。ATTは2週に1度を目安とし、6回を1クールとし、合計2クール実施した。その結果として、以下のことが、明らかになった。 1.青年男女のサーモグラフにおける比較:犬を見る、犬と遊ぶことにおいて、刺激の初期は心拍数が上昇、顔表面温度は低下したが、次第に心拍数は安定し、顔表面温度は上昇した。犬を見て初めての状況に緊張が考えられ、慣れてくると緊張のほぐれが推測された。 2.精神機能評価尺度による認知症高齢者の変化:日本語版GBS、MENFISを使用し、犬との交流前、AAT6回終了後、12回終了後に評価した。GBSの運動機能の合計得点、摂食行動は機能の衰退、注意力散漫では機能の改善に有意な差が認められた。 3.ビデオを用いたAAT参加中の認知症高齢者の状況:対象者一人の6回にわたるAAT参加時の行動の分析を実施した。控えめな反応であるA氏の、動物への自然な応答、他者との代弁的コミュニケーション、犬へのポジティブな同一視が見受けられた。 4.施設職員の反応:晶Tを担当した施設職員へのアンケートを実施したところ、犬との交流を難しいと感じる職員は多かったが、犬との交流継続に関してポジティブな意見を持っている職員は2クール終了後多かった。
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