研究課題/領域番号 |
18592410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐藤 紀子 千葉大学, 看護学部, 准教授 (80283555)
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研究分担者 |
宮崎 美砂子 千葉大学, 看護学部, 教授 (80239392)
井出 成美 千葉大学, 看護学部, COEフェロー (80241975)
細谷 紀子 千葉大学, 看護学部, 助教 (60334182)
山田 洋子 千葉大学, 看護学部, 助教 (50292686)
本間 靖子 千葉大学, 看護学部, 助教 (20431736)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,670千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 高齢者支援 / 社会的サポートネットワーク / 保健師活動 / 国際情報報告 / フィンランド |
研究概要 |
本研究の目的は、高齢者の社会的サポートネットワークを促進するための効果的な保健師活動方法を実証的に明らかにするものである。 1年目は、A市75歳高齢者の健康生活実態調査を行い、社会的サポートネットワークと健康生活の関係を明らかにし、どのような社会的サポートネットワークが高齢者の健康支援につながるのかを検討した。 その結果、多くの高齢者が"普通"以上という主観的健康観を持ち、近隣に住む家族、友人、隣人との交流や社会活動を行い、生きがいをもって暮らしている実態が確認できた。社会的サポートネットワークの状況は、他者からサポートを受領するとともに、他者に対してサポートを提供していた。その内容は、他者から受領するものは情緒的サポート、他者に対して提供するものは手段的サポートが多い傾向であることが確認できた。さらに、「他者との交流があること」「交流のなかで自己効力感や安心感を抱いていること」「普段から他者との交流を意識していること」などが高齢者のエンパワメントに関連していることが見出された。 2年目は、上記の結果を踏まえ、高齢者の社会的サポートネットワークを促進するための効果的な保健師活動方法を明らかにした。まず、保健師が関与して社会的サポートネットワークを促進している17件(15自治体)の活動を文献から抽出し、活動の特徴を明らかにした。次いで、上記の分析対象文献のなかから5事例を研究対象とし、保健師の活動について詳細な聞き取り調査を実施した。その結果、「日常の地区活動をとおしてネットワークづくりの必要性や優先性を見極めること」、「活動の運営を担っているボランティアやりーダーに対して相談や助言をし、彼らの主体的な運営を支える」、「地域のなかでリーダー的役割を担う住民を育成し、さらに彼らの活動を支援していくための学習会や研修会を開催する」などが効果的な援助の特徴として見出された。
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