研究概要 |
本研究の目的は, 在宅の腹膜透析療養者が在宅療養を継続できるように支援を受けられるような地域連携のモデルを構築することである。地域連携のための役割の明確化を行い, 地域連携のグランドモデルを策定した。それを活用して3つのモデル地区において在宅の腹膜透析療養者の在宅支援を行い, その評価を行った。グランドモデルとしては, 医療および福祉の専門職者の役割が明らかになり, それぞれが主に担当する支援内容の明確化と連携の方法が明確になった。グランドモデルを一人ひとりの腹膜透析療養者にあてはめてモディファイモデルを作成して連携支援を行った結果, グランドモデルの活用によってそれぞれの専門職者がより専門的な支援を行えるようになり, 役割分担がうまく行えるようになった。さらに医療および福祉の専門職者の在宅療養を継続することへの自信にもつながった。今後は, 在宅療養の継続として, このグランドモデルを活用して終末期まで支援できるかどうかの検証を行うことが課題である。
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