研究課題/領域番号 |
18602005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食の安全
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
石岡 典子 独立行政法人 日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究副主幹 (30354963)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,060千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | PETIS / サイクロトロン / GeO2 / As-73 / As-74 / 植物体内挙動 / BAS / 環境浄化 / As-72 / Se-72 / ジェネレーター / ヒ素 / ファイトレメディエーション |
研究概要 |
人体にとって有害なヒ素の土壌汚染は世界的に問題となっており、我が国においても、ヒ素が環児中に広く分布していることから、農作物におけるヒ素の汚染が危惧されている。特に、近年、消費者レベルまで浸透している安心・安全な食品と言った観点からも、ヒ素による農作物の汚染回避を目指した取り組みは急務である。最も単純且つ効果的な対策として、ヒ素で汚染された土壌環境の修復が検討されており、これまで、植物を活用するファイトレメディエーションによるヒ素汚染土壌の浄化技術の開発が試みられてきたが、植物がヒ素を蓄積するメカニズムは未だ明らかにされていない。そこで、本研究では、生きた植物中での物質動態を可視化できる植物ポジトロンイメージング法(PETIS)による植物中でのヒ素の吸収・蓄積の動態解析を実現するために、ポジトロン出核種ヒ素トレーサーを製造し、植物におけるヒ素の吸収・蓄積の動態について検討することを計画した。ポジトロン放出核種ヒ素トレーサーの開発では、半減期の長いAs-73,74をGe (p,xn)反応を用いてGeO_2ターゲット中に生成させた。ターゲットの溶解後、溶存化学種とpHの関係を利用した化学分離により、ターゲットから放射性ヒ素を回収した。その結果、回収率は低かったものの、照射副生成物であるSe-75の混入もなく、放射性核種的及び化学的純度の高いヒ素トレーサーの調製に成功した。さらに、得られたAs-73及びAs-74トレーサーを用いて、植物のヒ素吸収実験を行った。その結果、バイオイメージングアナライザーによるオートラジオグラフィ計測から、PETISを用いたポジトロン放出核種ヒ素トレーサーの非侵襲的なインビボイメージングの可能性が示された。
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