研究課題/領域番号 |
18604005
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アレルギー
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
加藤 茂樹 香川大学, 医学部, 客員准教授 (10295206)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
4,050千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | アレルギー・喘息 / 免疫学 / 接着分子 / CD44 / 喘息 / VLA-4 |
研究概要 |
研究方法 マウスにダニ抗原をアラムと伴に計2回腹腔内投与し感作を成立させる。29日後に抗原チャレンジを経気道的に行い喘息反応を惹起する。抗原最終チャレンジの24時間後に気道過敏性検査及び気管支肺胞洗浄(BAL)を行う。気道過敏性に関しては、メサコリン吸入後の気道抵抗を測定しその増加率を比較検討する。気道炎症関しては、BAL液中の細胞数、細胞分画及びサイトカインを検討する。 研究成果 1.BALB/cマウスの喘息モデルにおいて気道過敏性及び気道炎症について抗CD44抗体投与の効果を検討した。抗CD44抗体(IM7)は抗原チャレンジの12時間前に腹腔内投与した。抗CD44抗体の投与により気道過敏性の亢進は抑制され、BAL液中のリンパ球数、好酸球数及びIL-5,IL-13は有意に減少した。 2.C57BL6マウスを用いてダニ抗原誘発アトピー型急性喘息モデルを作成し、気道過敏性及び気道炎症について解析した。CD44欠損マウス(C57BL6)を用いて同様の喘息モデルを作成し、野生型(WT)マウスと比較検討した。CD44欠損マウスでは気道過敏性の亢進は認められず、気道炎症に関してはWTマウスに比べBAL液中のリンパ球数の減少を認めた。抗原感作したWTマウスの脾臓CD4T細胞を無処置のWTマウスに移入後抗原チャレンジすると気道過敏性の亢進及び気道炎症が起こる。しかし、抗原感作したCD44欠損マウスの脾臓CD4T細胞を無処置のWTマウスに移入後抗原チャレンジしても気道過敏性の亢進は起こらず、気道炎症も軽度であった。 研究の意義、重要性 本研究結果からマウスダニ抗原誘発アトピー型急性喘息モデルにおいて喘息の病態形成にCD4T細胞に発現するCD44が重要な役割を果していることが示された。今後、このCD44の機能を抑制することにより新しい喘息治療薬の開発を進めていきたい。
|