研究課題/領域番号 |
18605002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
廃棄物システム
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部, 准教授 (30258983)
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研究分担者 |
中島 暉 宮崎大学, 医学部, 准教授 (10041857)
長谷川 珠代 宮崎大学, 医学部, 助教 (30363584)
蒲原 真澄 宮崎大学, 医学部, 助教 (00468026)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 600千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | バイオマス / 廃棄物処理 / 排泄物処理 / タンニン / 在宅介護 / タンパク質凝集 |
研究概要 |
排泄物の固形化処理法をプロセス化し、排泄に介助を要する者・介護する者双方の排泄ケアに伴う精神的・身体的負担の緩和と、清潔な生活環境の維持、ゴミ減量化と廃棄の簡便化を図ることを目的として、介護者による排泄物の処理の実態調査、タンニンなどのバイオマスを利用する排泄物固形化処理法について研究を行なった。 まず、老人福祉施設における排泄物の性状の違いで生じる環境汚染の状況、それに伴う介護者の負担等について実態調査を行い、便漏れによる衣服汚染や感染に対する不安、ゴミ排出量増大による処理経費の問題、悪臭・腰痛等の介護負担の実態を明らかにした。また、介護者の最大の問題が、紙おむつ使用による被介護者臀部のかぶれや皮膚剥離、創傷といった皮膚トラブルであることもわかった。紙おむつのゴミ減量化については、施設毎に様々な取り組みが行われており、被介護者の排泄パターン把握、紙おむつの使用制限、時間帯・尿量に応じ紙おむつサイズの使い分けが有効であることがわかった。 次に、種々のタンニンによるタンパク質凝集能を調べたところ、柿タンニン、ミモザタンニン、ミロバランタンニンに高いタンパク質凝集能が認められた。これらのタンニンをエピクロロヒドリン法、塩化シアヌル法で固定化したセルロース担体は、優れたタンパク質吸着能を示した。タンニンには、タンパク凝集能以外に抗酸化、保湿、抗菌、消臭などの作用が確認されており、タンニンを紙おむつの素材に活用することの有効性が明確になった。一方、おむつ素材であるセルロース、キトサンなどの多糖類の抗酸化能を調べたところ、グルコース、グルコサミンでは、単糖よりもオリゴ糖で抗酸化能の高いことがわかった。これらの成果は、日本化学会第87年会(2007)で報告し、Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry,272(2)251-255(2007)、World Journal of Microbiology and Biotechnology,on-line publishing(2007)に発表した。
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