研究分担者 |
小川 正賢 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80143139)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 助教授 (40192025)
余田 義彦 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (20191653)
杉本 雅則 東京大学, 新領域創成科学研究科, 助教授 (90280560)
鈴木 真理子 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (40273388)
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研究概要 |
本研究では,近年の総合科学技術会議基本政策専門調査会「科学技術基本政策策定の基本方針」や平成17年4月の科学技術・学術審議会基本計画特別委員会「第3期科学技術基本計画の重要政策-知の大競争時代を先導する科学技術戦略-(中間とりまとめ)」などで求められている今後の学術研究の方向性としての「幅広く社会・国民に支持される科学技術の視点」及び「科学技術への主体的な参加」という新しい立場を採用しつつ,『日本科学教育学会』に所属する若手・中堅研究者をコア・メンバーとして「社会・国民に支持される科学技術を実現する新しい科学教育システム」に関する共同研究の企画を行い,科学教育研究の学問領域群の中に,新しい領域を開拓するための準備に着手した.日本科学教育学会第30回年会(筑波大会)(平成18年8月18日-20日)において,筑波学院大学で会議を開催し,科学教育が協働すべき3つの主題領域(科学技術が及ぼす倫理的・法的・社会的課題への責任ある取り組み,科学技術政策に関する説明責任の強化,国民の科学技術への主体的な参加促進)を想定し,各主題領域でどのような科学教育システムの構想が可能かにっいて,分担者相互で探索的に議論を行った.具体的なテーマとしては,生命倫理.科学者倫理問題,個人情報保護法問題,科学技術社会論,学協会の情報発信,研究成果の評価手法,アウトリーチ活動の強化,一般市民との対話,博物館,地域社会の教師・家庭・子どもなどに焦点を絞った議論がなされた.全体会議後には,メーリングリストで議論を継続するとともに,各主題領域において議論の裏付けとなる関連文献の収集を行い,データベース化に取り組んだ.本研究で構築したデータベースは今後も情報の蓄積を継続し,しかるべき時期に公開する予定である.
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