研究課題/領域番号 |
18631004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
ナノ材料・ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 独立行政法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
櫻井 健次 独立行政法人物質・材料研究機構, 量子ビームセンター, グループリーダー (00354176)
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研究分担者 |
竹田 美和 国立大学法人名古屋大学, 工学研究科, 教授 (20111932)
高原 淳 国立大学法人九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (20163305)
奥田 浩司 国立大学法人京都大学, 国際融合創造センター, 助教授 (50214060)
武田 全康 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 副主任研究員 (70222099)
鳥飼 直也 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助教授 (70300671)
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研究期間 (年度) |
2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ナノ表面界面 / 薄膜多層膜 / 埋もれた界面 / 反射率法 / X線中性子 |
研究概要 |
ナノサイエンス・ナノテクノロジーの研究では、表面に露出しているものばかりではなく、何がしかの物質によって覆われた「埋もれた」ナノ構造を扱う必要がある。また人工的に形成された積層構造の各層や各界面は、常に上層に「埋もれた」状態にある。こうした「埋もれた」界面には、半導体、磁性体デバイス、ソフトマテリアルの薄膜はもとより、さまざまなコーティングにおける界面、接着界面、さらには一般的に異種物質を接合させた際の界面等、非常にいろいろなものを挙げることができる。そこには、それぞれに学術的、産業応用的に重要な課題が多くありながら、研究対象が「埋もれた」状態にあり表面に露出していないために、ほとんどの場合その観察には破壊せざるを得ないという困難さがあった。この困難さゆえに、物質の種別や材料としての応用の違いを超え、主として原子・分子のスケールでの構造の理解から「埋もれた」界面を破壊せずに研究しようとする広い横断的研究分野が成立する。本企画調査では、2日制のミニ国際ワークショップを含む3度のシンポジウムと4回にわたる会合を通じ、「埋もれた」界面に関連する27の研究課題についての調査を実施した。その結果、「埋もれた」界面の科学を新規な学問領域として確立することが、学術的、技術的および社会的観点から見てぜひとも必要であり、そのような新領域の形成をめざそうとする際には、研究場所や基盤である共通施設・機器、物質・材料の違いを超えた科学的な切り口での共通課題、あるいは高度化・ブレークスルーを求める共通技術を軸とすることが有望であるとの結論を得た。
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