研究課題/領域番号 |
18631011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
小川 眞里子 三重大学, 人文学部, 教授 (00185513)
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研究分担者 |
塚原 東吾 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (80266353)
財部 香枝 中部大学, 国際関係学部, 助教授 (00421256)
長島 昭 中部大学, 中部高等学術研究所, 特任教授 (80051514)
鳥養 映子 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (20188832)
森 義仁 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (10239626)
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研究期間 (年度) |
2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 女性科学者 / 女性技術者 / アジア / ネットワーク |
研究概要 |
本研究は単年度の国際会議開催を目的にした研究補助金であった。2006年度9月29日-10月2日において、韓国、中国、台湾、インドネシア、インドから合計9名の研究者を招聘し、国際ワークショップを開催することができた。これが、本補助金のまずもって挙げるべき成果である。日本側の参加者も含めて20名足らずのこじんまりとしたワークショップは、大変に親密で活発な議論が展開されることになり、想像以上の親しいネットワーク形成に繋がったものと思われる。 国際ワークショップのテーマは、物理学、医学、情報科学、科学全般、科学政策など多岐にわたったが、それでも話し合いは活発であった。今後物理学に関しては、応用物理学会など科学プロパーの学会での議論が期待できるので、むしろ科学全般や科学政策に焦点を定めていく必要があるのではないかと考えられる。物理学関係の学会では、韓国でも日本でも女子高校生の理系参加を促すためのサマーキャンプなどが企画され、活発な動きを展開している。本ワークショップでは、ビデオやスライドを用いて、日韓両国におけるプログラムが紹介され、他のアジアの国々にとってよい刺激になったのではないかと思われる。 国際ワークショップを通して、浮き彫りになってきた問題も少なくなく、もっとも顕著なことは統計資料が日本や韓国に比べて、他のアジアの国では整備が遅れていることである。さらに、中国やインドは、日本や韓国のように一国レベルで比較をすることはきわめて難しく、どのように指標を設定すべきかが今後の課題である。また女性と科学という視点も、女性研究者の増大よりも、科学技術の女性への貢献が重視されるインドネシアからの報告など、一筋縄で行かぬことが痛感された。 最後に、本研究補助金を使って「アジアにおける女性科学者・技術者のネットワーク」のホームページを立ち上げることが出来たのは、今後に向けて大きな成果となった。 アドレスはhttp://www.wstna.org/である。
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