研究課題/領域番号 |
18639013
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小田 高司 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (30311715)
|
研究分担者 |
竹腰 進 東海大学, 医学部, 准教授 (70216878)
宇都宮 洋才 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60264876)
梛野 正人 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20237564)
二村 雄次 愛知県がんセンター, 総長 (80126888)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
|
キーワード | 化学発癌 / 疫学 / 胆嚢癌 / 重金属 / 活性酸素 / 癌疫学 |
研究概要 |
本研究は、環境因子によるインドの胆嚢癌の発生の機序を解明するとともに胆嚢癌発生の高リスク患者発見のための検診・診断方法を樹立し、胆嚢癌患者死亡を減少させることを目的とした。本企画調査では 1.インド各地域の多施設からなる研究組織を確立した。 2.検体を凍結乾燥処理し、日本に輸送の後、プラズマイオン源/質量分析計を用いて含有金属元素の分析を行う体制を確立した。インド胆嚢癌および非担癌胆嚢13例に関して、71種類の含有金属元素の定量分析を行ったところ、胆嚢癌・非担癌胆嚢のうち、5例(42%)にクロム、マンガン、砒素、カドミウム、水銀、鉛等の金属が多量に含有されていることが明らかとなった。一方、対照とした日本(東海地方)の症例9例中には金属汚染症例は認められなかった。 3.電子顕微鏡観察用検体の採取・固定・日本への輸送体制を確立した。実際に解析を行ったところ、金属汚染のある胆嚢癌・非担癌胆嚢組織中に、透過式電顕でelectron dense depositが観察されることが明らかとなり、更に、透過式電顕を用いたelectron dense depositの元素分析が可能であることを確認した。 4.インドの重金属汚染地区、非汚染地区のインド人頭髪31人分の金属分析を行い、汚染地区の住民の毛髪にカドミウム、砒素、鉛などが大量の含まれていることを確認した。毛髪のプラズマイオン源/質量分析計による元素分析が胆嚢癌発生の高リスク患者のスクリーニング方法を有用であることを明らかになり、胆嚢癌発生の高リスク患者発見のための検診・診断方法を樹立された。
|