研究課題/領域番号 |
18639019
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
内田 陽子 群馬大学, 医学部, 助教授 (30375539)
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研究分担者 |
小泉 美佐子 群馬大学, 医学部, 教授 (50170171)
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研究期間 (年度) |
2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 痴呆 / アウトカム / 評価 |
研究概要 |
本研究の目的は我が国初の認知症ケアのアウトカム(成果・効果)を評価する方法を開発することである。そのために今回の企画調査の目的を(1)認知症ケアのアウトカム項目を明らかにすること、(2)アウトカムを評価するための内容・方法を明らかにすることを設定した。開発方法は、文献検討、質問紙による調査、専門家による会議によって進められた。 結果、既存の文献(認知症評価に関する文献検討)では認知症の診断・症状・機能障害・行動障害、日常生活行動能力、幸福感、QOL、介護負担の領域にアウトカムがまとめられた。認知症ケア経験者対象239人からは、精神的安寧、生活の自立、症状・行動の改善・安定、在宅療養継続などのアウトカムが明確になった。また、在宅で認知症ケア経験者23人からは笑顔、不安無く安心して暮らせる、楽しく喜ぶなどがあがった。 以上によりアウトカム原案を作成し、さらにケア経験者32人に実際に使用してもらい、専門家から評価表の洗練のための意見をもらった。最終的に、以下の特徴をもった認知症ケアのアウトカム評価票を作成できた。 1.アウトカムの主項目は認知症症状、生活・セルフケア行動、その人らしい生活、介護者・ケア職員の負担で構成。 2.2時点の状態をアセスメントし、該当する番号を書き、両者を比較して最高値持続、改善、維持、悪化、最低値持続と判定する。 3.アウトカムを高めるために、項目に対応したケア項目を設定した。行ったケアをチェックすることでケアとの関連性を見ることができることに加え、ケアの質を高めることに役立てる。
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