研究課題/領域番号 |
18650019
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
廣瀬 通孝 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (40156716)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 粒子型ディスプレイ / 空間分散型ディスプレイ / 無線センサネットワーク / 情報提示最適化アルゴリズム / 粒子の位置同定 / 提示装置 / 粒子位置同定システム / 無線ノード / 粒子パターン表示 / RFID |
研究概要 |
本年度、本研究では、以下の2点に関しての研究を行った。 ・粒子型ディスプレイのシステムの実装と評価 ・粒子型ディスプレイによる実空間における、映像提示実験 粒子型ディスプレイによる視覚情報の提示能力を高めるため、光量が強く、視野角の大きな発光源(LED)を用いた粒子を製作し、粒子型ディスプレイのシステムを構築した。また、情報提示能力を高めるため、表示方法の最適化手法の実装と検証を行った。具体的には、提示する情報の重要な部分を重点的に再現するアルゴリズムを考案した。当該アルゴリズムを用いることで、無造作に散布された粒子により提示情報を効率的に表示し伝達することにより、本ディスプレイの見かけの解像度を高める最適化手法を考案した。この手法を実装し、シミュレーションにより当該アルゴリズムの検証を行い、その有用性を確認出来た。また、無作為に配置された画素からなるディスプレイによる情報提示能力の評価基準を提唱し、構築したシステムの感性評価実験を行うことで評価基準の妥当性を示すことが出来た。 さらに、シミュレーションを行ったうえで、実空間中の複雑な形状の表面上に粒子型ディスプレイを構築し評価を行うことで、多数の粒子を用いた場合での、実空間中の情報提示能力の実証を行った。 以上により、本研究では、自律的な判断機能を持ち、実環境に大量に分散配置可能な発光する小物体を用いた粒子型ディスプレイのシステムの実装を行い、その実現可能性を示すことが出来た。また、情報提示の最適化手法の提案導入により、粒子型ディスプレイ技術の有用性・実用性を示す事が出来た。
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