研究課題/領域番号 |
18650036
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
後藤 英昭 東北大学, 情報シナジー機構, 准教授 (40271879)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 文書認識 / 文字認識 / 画像認識 / 分散処理 / 知能ロボティックス / ネットワーク / Gridコンピューティング / Webアプリケーション |
研究概要 |
サーバ・クライアント構成に基づく文字認識の利用形態について調査を行い、文書認識システムをウェブアプリケーション化する際の問題点について検討した。前年度に開発したHTTPを用いたインタフェースを元に、通信プロトコルを再設計した。また、文字・文書認識エンジンをウェブアプリケーション化するためのツールキット(前年度開発)に改良を加え、オープンソースのソフトウェアとして一般公開した。研究室内に設置したサーバ機の上で複数の文書認識サーバを動かし、世界のユーザへサービスを提供した。 分散・協調型文書認識システムの実用性を調査するために、研究室のサーバにおける利用状況の詳細な分析を行った。その結果、サーバの利用率が約二年間で着実に伸びてきたこと、日常的に利用しているユーザがいることなどがわかり、文書のプライバシー保護が難しいにも関わらず、ウェブベースの文書認識システムには世界的に潜在需要があることを明らかにできた。また、サーバにアップロード(入力)される画像の種類を詳細分析し、ユーザが実に様々な種類の画像(写真を含む)を文字認識にかけようとしていることが明らかになった。これらの調査結果を論文にまとめ、国際会議IVCNZ2007で発表した。得られた知見は、今後の文字・文書認識の研究の方向性に大きな影響を与えると期待される。 クライアント・サーバ構成に基づく文書認識サーバの応用先として、自律ロボットへの応用を検討し、移動しながら周囲の環境から自動的に文字領域を抽出するロボットのプロトタイプを開発した。このロボットは、オフィスでの利用や、盲導犬ロボットなどへの応用を想定したものである。研究成果を論文にまとめ、国際会議ICDAR2007で発表した。自律ロボットから文書認識サーバを利用するためのインタフェースの検討も行った。提案手法は、文字・文書認識の新しい応用分野を切り開くものである。
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