研究課題/領域番号 |
18650038
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知覚情報処理・知能ロボティクス
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
馬場口 登 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30156541)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 映像サーベイランス / プライバシー保護処理 / 監視カメラ / 視覚的抽象化 / アクセス制御 / 人物同定 / 情報ハイディング / メディアセキュリティ |
研究概要 |
本研究では、サーベイランス映像中の人物像や背景に対して、プライバシーを保護するための映像・画像処理の技術を確立することを目的とする。本年度は以下のサブテーマに従って検討を進めた。 1.プライバシー保護のための全域型処理の考察と実現サーベイランスカメラの存在する地点とそこから得られた映像を観察する地点は異なることが一般的であり、映像コンテンツがネットワーク上を流通することになる。サーベイランス映像流通におけるセキュリティを高めるため、情報ハイディング技術を利用し、プライバシー情報(顔や全身の画像)を画像フレームに埋め込み復元する画像処理手法を実現した。 2.状況に応じた局所型処理の考察と実現 状況を観察者と被写体の組と捉え、状況に依存したプライバシー保護のための視覚的抽象化オペレータ(透明化、ドット化、シルエット化、モザイク化など12種)を実時間画像処理として実装し、システム化した。オペレータごとに処理時間を計測し、高速化を図った。 3.メンバー階層とプライバシーポリシーの設定 観察者が様々なメンバー種別のユーザ(登録、権限有、匿名)であるときに、被写体のメンバー種別に応じたプライバシーポリシーをXMLにより記述する体系を与えた。また、ICタグと画像照合によるメンバー同定・認証方式を考案し、評価した。 4.実験システムの作成と問題点の整理 操作性の高い視覚的インタフェースを装備した実験システムを構築し、定量・定性的評価を行い、サーベイランスシステムとしての得失を整理した。
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