• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

遺伝子操作動物を用いた性比決定機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18650111
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関大阪大学

研究代表者

岡部 勝  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (30089875)

研究期間 (年度) 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード性比 / 精子 / 卵子 / 受精 / GFP / X染色体 / Y染色体
研究概要

性比のかたよりは精子産生時のX精子、Y精子の数に偏りに原因があるかどうかをまず検討した。この部分は精子を用いたFISHを行いX精子とY精子の分別により行なった。その結果、雄が多く生まれるC57BL/6の系のマウスの雄の精巣上体に存在するX精子とY精子の比に性差は存在しないことが明らかになった。
さらに受精時にX精子とY精子の受精能に偏りがあるためなのかを知るために、体外受精系における検討を行なった。着床前における性比決定のためのツールとして申請時点ではX染色体にGFP遺伝子が組み込まれた遺伝子操作マウス(X-GFPマウス)を準備していた。X-GFPの雄マウスを用いて受精を起こさせると雌性の胚のみがGFPにより緑色の蛍光を発することから、着床前に性の分別が可能である。そこで遺伝子操作GFP雄からの精子を用いて体外受精を行い、それらをブラストシスト期になるまで培養して雌雄の判別を行った。その結果、体外受精の条件下では雌雄の性比に偏りが出ないことが明らかになった。
この間、雌雄の比較を完全に行うためには、別途Y-GFPマウスを作製することにより、雄胚だけが緑色になるという系と組み合わせることが良いということがわかった。そこで全身からGFPを発現するようにCAGプロモーターに結合したGPF遺伝子を構築し、これをY染色体上のEif2s3y遺伝子の下流にノックインしてY-GFPマウスの作製を試みた。これまでに4クローンの組換え体ES細胞の樹立に成功した。それらのES細胞を元に5匹のキメラマウスを作製し、Y-GFPキメラマウスを作製した。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Aberrant Distribution of ADAM3 in Sperm from Both Angiotensin-Converting Enzyme (Ace)- and Calmegin (Clgn)-Deficient Mice2006

    • 著者名/発表者名
      R.Yamaguchi, et al.
    • 雑誌名

      Biol Reprod 75(5)

      ページ: 760-766

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 遺伝子操作マウスを用いて見る卵子と精子の相互作用2006

    • 著者名/発表者名
      岡部 勝
    • 雑誌名

      生化学 78(11)

      ページ: 1062-1072

    • NAID

      10019271412

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 新編 精子学2006

    • 著者名/発表者名
      毛利 秀雄, 岡部 勝 ほか
    • 総ページ数
      489
    • 出版者
      東京大学出版会
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi