研究課題/領域番号 |
18650168
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
藤原 勝夫 金沢大学, 医学系, 教授 (60190089)
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研究分担者 |
淺井 仁 (浅井 仁) 金沢大学, 保健学系, 教授 (50167871)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 圧感覚 / 筋感覚 / 感覚参照系 / 姿勢応答 / 発達 / 感覚刺激 |
研究概要 |
立位姿勢保持時の体性感覚情報は、感覚参照機構を介し姿勢制御に寄与すると考えられている。昨年度までに、成人被験者にて、中足骨骨頭部足底圧刺激および下腿三頭筋振動刺激の強度の違いによって、誘発される姿勢応答(前・後傾)が変化すること、およびその臨界値を明らかにできた。さらに、両刺激が低強度の場合にはマッチングされ姿勢が変化せず、いずれかの刺激が高強度の場合には、その刺激に対応するように姿勢が変化(後傾)することを明らかにした。今年度は、幼児期における下腿三頭筋振動刺激に対する姿勢応答がどのような年齢変化を示すかを検討した。6歳児15名(男9名・女6名)、5歳児16名(男9名・女7名)、および4歳児14名(男7名・女7名)を被験者とした。高周波数刺激での後傾は、全被験者に認められた。低周波数刺激での前傾は、6歳児で67%、5歳児で19%、4歳児で14%の被験者に認められた。4,5歳児に前傾が認められたのは、女子のみであった。応答時間は、6歳児では、後傾1.7±1.2秒、前傾2.9±1.9秒、5歳児では、後傾1.4±1.1秒、前傾3.2±2.0秒、および4歳児では、後傾1.1±1.0秒、前傾1.7±0.1秒であった。これらの結果から、(1)年齢が進むにつれて参照系が形成されること、(2)女子の方がその形成が早いこと、および(3)反応のための参照系は存在するが、各感覚のマッチング機能は未完成であることが明らかとなった。
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