• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

水泳力学シミュレータ・筋骨格モデル・GAの統合による自由形最速泳フォームの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18650175
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関東京工業大学

研究代表者

中島 求  東京工業大学, 大学院・情報理工学(系)研究科, 准教授 (20272669)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード水泳 / シミュレーション / 筋骨格モデル / 遺伝的アルゴリズム / 最適化 / スポーツ工学 / 流体力学 / 遺伝子アルゴリズム
研究概要

1. 一昨年度構築した,泳者の全身運動および骨格筋の筋活動状態を測定する測定システムを用い,3名の一流大学スイマーの被験者について実験を行った.
2. 昨年度開発した,測定された全身運動データを筋骨格シミュレータへの入力データに変換するアルゴリズムを用い,測定データをシミュレータに入力し,筋骨格シミュレーションを行った.
3. シミュレータによる解析結果と,実験により測定した筋活動状態を比較した結果,平泳ぎにおいては全身の主要筋の筋力発揮タイミングがシミュレーションと実験で良く一致する傾向が得られた.ただし,下肢のキックにおける引きつけ時や,バタフライにおけるダウンキックにおいて,両者がやや異なる傾向を示した.これは関節の受動抵抗がモデル化されていなかったためであることが判明した.
4. 上記の問題点に対し,シミュレータに関節の受動抵抗のモデルを組み入れる改良を施したところ,改良したシミュレータによる解析結果は実験結果とより良く一致し,シミュレータの改良の妥当性が示された.
5. 改良された筋骨格シミュレータを用いて,自由形(クロール)における上肢運動の関節角の範囲において,各筋が発揮しうる筋力から,関節トルク特性を算出した.そして上記の関節トルク特性を,水泳力学シミュレータに組み入れ,さらに最適化をGA(Genetic Algorithm)で行う,統合シミュレータを開発した.
6. 開発した統合シミュレータを用いて,自由形における最速泳フォームを求めた.その結果,比較的現在の競泳におけるフォームに近い結果が得られた.筋力発揮特性まで考慮し,最適化計算により最速フォームを求めることに成功したのは世界初の画期的な成果である.
7. 以上までの内容について,1件の雑誌論文にその成果が掲載され,1件の国内会議で講演発表を行った.

報告書

(3件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2008 2007 2006 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 水泳用全身筋骨格シミュレータによる4泳法の解析2008

    • 著者名/発表者名
      中島 求, 茂木 勇悟
    • 雑誌名

      バイオメカニズム 19

      ページ: 81-90

    • NAID

      130005395090

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 水泳用全身筋骨格シミュレーションモデルの開発2007

    • 著者名/発表者名
      茂木 勇悟, 中島 求
    • 雑誌名

      日本機械学会第19回バイオエンジニアリング講演会講演論文集 No. 06-65

      ページ: 328-329

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 遺伝的アルゴリズムによるクロール泳ストロークの最適化2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 嘉紀, 中島 求
    • 雑誌名

      日本機械学会流体工学部門講演会講演論文集 No. 06-21(CDROM)

      ページ: 404-404

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] シミュレーションによる自由形最速ストローク解明の試み2006

    • 著者名/発表者名
      中島 求, 佐藤 嘉紀
    • 雑誌名

      2006年日本水泳・水中運動学会年次大会予稿集

      ページ: 89-92

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 遺伝的アルゴリズムによるクロール泳ストロークの最適化(第2報, 拘束条件の改良)2008

    • 著者名/発表者名
      岡田 直樹
    • 学会等名
      日本機械学会2008年度年次大会
    • 発表場所
      横浜国立大学
    • 年月日
      2008-08-04
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Musculoskeletal Simulation to Estimate Muscle Activity in Swimming2008

    • 著者名/発表者名
      Motomu Nakashima and Yugo Motegi
    • 学会等名
      Proceedings of the-1st International Scientific Co nference of Aquatic Space Activities
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      2008-03-27
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 水泳用全身筋骨格シミュレータの開発2007

    • 著者名/発表者名
      中島 求, 茂木 勇吾
    • 学会等名
      第20回バイオメカニズム・シンポジウム前刷
    • 発表場所
      茨城潮来かんぽの宿
    • 年月日
      2007-08-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Development of a Full-Body Musculo-Skeletal Simulator for Swimming2007

    • 著者名/発表者名
      Motomu Nakashima and Yugo Motegi
    • 学会等名
      Proceedings of the Eleventh International Sympos ium on Computer Simulation in Biomechanics
    • 発表場所
      National Cheng Kung University, Taiwan
    • 年月日
      2007-06-30
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.hei.mei.titech.ac.jp/research/motomu/

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.hei.mei.titech.ac.jp/research/motomu/

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi