研究課題/領域番号 |
18650180
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
伊佐地 隆 茨城県立医療大学, 付属病院, 准教授 (80193233)
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研究分担者 |
池田 恭敏 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00274986)
大仲 功一 茨城県立医療大学, 付属病院, 准教授 (10285059)
安岡 利一 茨城県立医療大学, 付属病院, 講師 (90239749)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 対麻痺 / 車いす / 体力評価 / リハビリテーション |
研究概要 |
脊髄障害対麻痺者の体力テストを標準化し、普遍的な体力評価法を策定することを目的としてデータの集積を行った。医療体育研究会会員の施設を中心に、測定マニュアル(2000年)にしたがって測定をすすめた。 平成18年度から3年間に、16施設で全210名の測定を行った。このうち二分脊椎,疾患による脊髄障害を除き外傷性脊髄損傷に限定すると,全188名で、性別は男性175名、女性13名、年齢は20代以下34名、30代58名、40代39名、50代31名、60代以降26名、上位損傷群(Th6以上)52名、下位損傷群(Th7以下)134名、不明2名であった。 全体分析の結果、正規分布した握力右・左、肩腕力押力・引力、車いす5分間走は平均値と標準偏差から、正規分布しなかった車いす20m走、リピートターンはパーセンタイル値から、それぞれ代表標準値として5段階区分の測定値が得られた。参考標準値として男女、年代、損傷高位群別にも算出した。 また,年齢・身長・損傷高位・ADLと各測定項目の間、各測定項目間のすべてに有意な相関がみられ、すべての測定項目で有意な性差を認め、受傷前後のスポーツの有無で、いくつかの項目に有意差がみられたが、受傷からの年数、麻痺の程度と各測定値の間に有意な関係はなかった。 一般健常者の体力標準値に比べ十分なデータ数ではないが、今回対麻痺車いす者の体力テストとしてひとつの標準値を提示することができた。対麻痺車いす者の標準体力テストとして、実際の脊損のリハビリテーション医療、車いす者の健康増進、車いすスポーツの中で広く利用されることを願う。
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