研究課題/領域番号 |
18650193
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用健康科学
|
研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
水澤 純一 青山学院大学, 理工学部, 教授 (50229689)
|
研究分担者 |
中村 延江 桜美林大学, 国際学研究科, 教授 (50289980)
中園 嘉巳 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30180300)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | ストレス / 社会医学 / 情報工学 |
研究概要 |
IT技術の普及によリビジネス活動にコンピュータ操作は不可欠になっている。仕事で扱う情報量が増え、ネットワークにより情報の回転が速くなったことで、ビジネス効率は改善するが、同時にビジネスマンに強いストレスがかかる。良いストレスは業務能率を向上するが、悪いストレスは会社にとって好ましくない事件につながる。社員が精神的に正常とは言えない状況に落ち込み、情報漏洩や仕事の能率が極度に低下するなどである。 これら社員のストレスについては通常上司が把握して、必要に応じて精神科医の問診を受けるように手配することで対応する。しかし、会社において上司が社員のストレス状態を正確に把握することは極めて困難である。本研究ではパソコンマウスに生体センサを組込み、社員のストレス管理に利用することを提案し、その基礎となる実験を行った。 市販のマウスを購入し、温度湿度センサ、血流センサを組込んだ。センサは右手の親指の位置に配置し、マウス操作時のセンサ情報をパソコンにUSBインタフェースで転送した。試作したセンサマウスを使ってストレスを与える実験を複数回計100名以上に実施、臨床精神科医の分野で利用されているストレス判定手法と比較することで、センサマウスが社員のストレス管理に利用できる可能性を検証した。 主な研究成果は以下のとおりである。センサマウスで社員のストレスを測定できる可能性がある。またネットワークを使って、会社全体で社員のストレスマネージメントに利用し、ストレスにより発生するトラブルを精神科医の協力を得ながら予防できる可能性がある。 ただし、センサマウスから収集するセンサ情報は仕事を継続しながら収集することを前提としており、センシング情報にばらつきが発生する。またストレスに対する人の反応は個性により大きな違いがある。これら職場環境や個性に対応するため、センサ情報からストレス判定するソフトウエアに状態遷移の考え方を適用し、個性に合わせたストレス判定を可能とした。
|