研究概要 |
Hl9年度は,それまでに開発した次の教材実験について学校現場での実践および学会でのシンポジウムの主催を行い、マイクロスケール実験の教育現場での普及に重点をおいた。 小学校理科の教材開発:「水溶液の仲間わけをしよう」,「ものの溶け方のちがい」,「気体の発生と性質」、中学校理科の教材開発:「水の電気分解」,「爆鳴気」,「燃料電池の原理」,「水溶液の性質」,「中和反応」,「塩化銅水溶液の電気分解」,「気体の発生と性質(酸素,水素以外)」高校化学の教材開発:「紫キャベツの色素とpH」,「ダニエル電池と鉛蓄電池」,「金属陽イオンの定性分析」「未知試料の分離・確認」. 小学校では、京都府木津市立相楽台小学校、京都市立稲荷小学校、同じく竹田小学校において、小6の約80名を対象に、「水溶液の性質」に関する授業実践を行った。中学校理科では大津市立北大路中学校において、中2の2クラス70名を対象に「水の電気分解」の授業を実施した.高等学校で行った授業実践は、京都府立宮津高校および山城高校において、高1受講生約100名を対象とした.大学における授業実践では,計6クラス,延べ240人の教育学部学生を対象に実施した.いずれも教材の実用性について検証するのに必要な成果を得る事ができた また、理科教育学会においては、「マイクロスケール実験の普及をめざして-実践例の紹介と展望-」というテーマで課題研究発表を行い、多くの参加者から貴重な意見を得た。
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