研究分担者 |
金西 計英 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 准教授 (80204577)
緒方 広明 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (30274260)
光原 弘幸 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (90363134)
松浦 健二 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 助教 (10363136)
三好 康夫 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (20380115)
|
研究概要 |
本研究は,e-Learning教材の質の向上を目的として,e-Learning教材の新しい作成・流通モデルを構築・実践するものである.最終年度として主に,e-Learning教材の作成・流通の実践を行い,効果の検証を行った.その中では,Public Display(以下,PD)により教材を配信するサブシステム,教材流通を促進させるために仮想通貨を導入した教材売買システムを導入している. 1.PDを対象とした教材配信システムの拡張として,RFID技術による学生認識,並びに,学生の特徴(履修科目,興味等)による配信教材選択機能を実装した. 2.3種類の英語学習用e-Learning教材,化学実験の授業と連動したe-Learning教材を学生主導型と教員主導型で作成した.両手法の長所短所を確認し,今後の教材作成への知見を得た. 3.PD教材配信システムを大学内の休憩スペースに設置し,教材を約1年間配信した.視聴者にアンケートを実施し,このような教材配信が概ね受け入れられたことを確認した. 4.教材売買システムを研究室内に実験的に導入し,教材流通に関するデータを約1年間収集した.収集した実験データから,教材流通を活発に行うユーザ(研究室学生)は全体の3割程度であり,全体的な教材流通の活性化につながる機能や制度の必要性が明らかになった. 5.複数のe-Learning教材流通環境を対象とし,仮想通貨に変動相場制を導入するためのモジュール開発を行った.変動相場制の導入により,内集団ひいき的な傾向が見られ,自集団の仮想通貨価値を高めるために教材作成が動機付けられることが分かった. 6.国際会議を中心に成果発表した.国際会議e-Learning2008では,Best Emergent Paper Awardを受賞した.
|