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マッピングによるヒヤリ・ハットおよび災害体験情報の共有化についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 18651085
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学・安全システム
研究機関常磐大学

研究代表者

申 紅仙  常磐大学, 人間科学部, 専任講師 (80382828)

研究分担者 中根 和郎  独立行政法人防災科学技術研究所, 総合防災研究部門, 総括主任研究員 (10425514)
研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードヒヤリ・ハット / 災害体験 / 自然災害 / 危険情報 / 情報共有 / 危険認知 / 防災教育 / 防災 / 情報共有化
研究概要

自然災害では、大規模な風水害や地震がいったん発生すると、死亡情報や被害情報に注目が集まりがちだが、重篤な事故をたどると、「事故の予兆」としての怪我の無い同種体験(ヒヤリ・ハット)を見逃してきたケースもあり、犠牲がでた後に対策を立てるようでは遅いと言わざるを得ない。これらの点をふまえ、過去に大きな被害のあった地域を対象に災害体験調査を行なってきた。また、地図上に災害体験をプロットすることによる、災害体験情報の提供および共有方法についても試みてきた。
今年度はこれまで調査した地域を再精査し、今後の防災活動に必要な情報の抽出方法及び提供方法を検討した。調査地域は大分県別府市、静岡県熱海市、神奈川県箱根町などである。再精査した結果、全地域に共通して、調査後の回収数および体験数は少なかった。これは、自由記述方式であったことと、災害に対する感情的な問題(行政に対する責任など)が考えられた。
次に各調査地域の結果を見ると、地域ごとの地形特性に関係する災害体験が多く寄せられていることが分かった。別府市では強風が、熱海では土砂災害、箱根町では浸水被害を不安視する傾向が多く寄せられていた。参考までに、岩手県釜石市での調査では、強風や津波、土砂、雪害などの体験が多く、山口県宇部市では、高潮災害の体験が多く寄せられていることを付け加えておきたい(申・中根ら、2004)。
また、地形条件にもよるが全体の傾向としては、災害時に避難途中や帰宅途中などの移動中に危険な目に遭った体験が多いようであった(例:冠水した道路を子供を抱えて移動中、側溝の位置が分からず、足を取られそうになった。)。
最後に、体験情報を地図上にプロットした結果、見やすさが向上し、災害や危険に対するイメージを向上させるための一助となりうることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] “HIYARI-HATTO(incident) Map"--When and where do people face hazardous situation in natural disasters?2008

    • 著者名/発表者名
      SHIN HongSon
    • 学会等名
      AEI 2008 : Applied Human Factors and Ergonomics 2008
    • 発表場所
      米国 ラスベガス
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 静岡県熱海市自然災害ヒヤリ・ハットおよび怪我体験調査2007

    • 著者名/発表者名
      申 紅仙
    • 学会等名
      日本心理学会?71回大会
    • 発表場所
      東洋大学白山キヤンパス(東京都)
    • 年月日
      2007-09-19
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 防災の心理学 (第6章 自然災害でのヒヤリ・ハット事例)2009

    • 著者名/発表者名
      申 紅仙(分担執筆)
    • 総ページ数
      230
    • 出版者
      東信堂
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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